3つの読書会のお知らせ
今回はちょっと早めの連絡です(^o^)/
今週、2月24日 (金)に読書会があります。初めての参加、大歓迎です。参加費が千円かかりますが、これは年会費ですのでその後は参加費はかかりません。
場所は、町田市民フォーラム3階の多目的実習室です。
プログラムは2つです。両方参加しても、片方だけでもOKです。
① 10時~12時〈子どもの本の読書会〉
節分もありましたので、テーマは絵本『島ひきおに』山下明生です。写真がありませんが、これは絵も言葉もなかなか深い本です。
② 13時半~15時半〈ささやかだけれど役にたつ読書会〉
以前「死者の奢り」をいきなり読んで大変なことになりましたが、リベンジということで、参加者に身近な作品「静かな生活」大江健三郎(単行本の最初の表題作)をとりあげます。お楽しみに。
前回の〈流動的読書会〉の報告もしていませんでしたね。高橋源一郎「文章教室1」はかなりポップな文体ながら、短歌の歴史的変遷に表現とはどういうことなのかを絡めつつ異世代交流をしながらも若者にメッセージを送るという複雑な作品でした。
どうなることかと思いましたが、話は若者言葉についてなど意外に広がり、かつ表現したい思いなどについてなど深まり、結構な距離まで進めたのではないかと思います。何作も読んできたせいか、参加者の若者たちが偏った方向に走ることなく、地に足つけてきっちり読んでくれて良かったです。
来月の〈流動的読書会〉のお知らせもしておきます。
3月17日 (金) 18時から19時半くらい。場所は町田市文学館ことばらんとのエントランス奥のテーブルです。井上光晴「兎、うさぎ」を読んでみようと思います。
それから、大変残念ですが文学館のご都合により〈流動的読書会〉は3月が最終回となります。文学館に若者を呼ぶために完全にボランティアで始めたのですが、そのお役に立てたのかどうか…? お菓子など出していただき、ありがとうございました。
私としては、1年間若者たちと読書会をやってきて彼らの思考スピードがいかに速いかということを実感しました。高校生から20歳前後という年齢は、能力が急成長する時期なのですねぇ。大人との読書会とはまったく違うことに驚きました。思考速度にきちんとした言葉遣いがついていけていないだけで、スイッチが入るとあっという間に走って行ってしまう。先日の話では、若者だけのときは、若者言葉、近しい友だちの間ではもっと言葉が細分化されるそうで、なるほどと思いました。
作品選択、舵取りともに、大変に神経を遣いましたが、作品を読みこなせるようになっていくのが目に見えてわかるのはとても嬉しいし、気持ちの良いことです。
幸い、大学進学、就活、とこの春転機の参加者が多く、節目としてはちょうどよいかとも思います。高校演劇部の方々も、読書会経験を演劇創作に生かしていただけると嬉しいです。
夏休みなどに〈ピッピのくつした〉で若者向け読書会も企画しますので、そのときにまたお誘いいたします。
明日、流動的読書会で~す。
明日、午後6時から町田市文学館〈ことばらんど〉で流動的読書会があります。高校生、大学生など若者向けですが、受験でおやすみの人もいると思いますので、受験に関係ないメンバーでまったり話し合いたいと思います。違う世代のかたも良かったらご参加ください。
高橋源一郎氏の連作短編集『動物記』の中の一篇を選んで朗読します。
昨年暮れに中沢新一氏が指南役をしていたNHK Eテレ「100分de名著」、レヴィ=ストロース『野生の思考』を見て、この本を読んでみようと手にとったのですが、なかなか歯が立たず、中断しては読み、中断しては読み…とやっています。
なんでそんなに苦労しているかというと、うーん…どうも気になるんです。知りたいことが書いてあるんじゃないかと。
で、もう少し知りたい部分をわかりやすく書いてあるものはないものかと、こんな本も読んでみました。
「レヴィ₌ストロースとの対話」ジョルジュ・シャルボニエ著 多田智満子訳 みすず書房(1970)です。美術評論家の著者がメディアで放送したレヴィ・ストロースとの対話をまとめた本だと思います。
美術、音楽、詩について、自然について、言葉について。その中でも、言葉の重要性がよくわかりました。
分量が少なく、著者がもう少し一般にわかるようにうまく質問してくれているので、これは楽しめました。…いや、読むのにはやはりだいぶかかりましたけども。
L₌S ――仮に私たちが未知の惑星で道具を作る生物に出逢ったとして、それだからといって彼等が人類に属するかどうか確信はもてますまい。実際、そういう生物にこの地球上で出逢うことがあります。というのは或る動物は或る程度まで道具または道具の粗描というべきものを造ることができるのですからね。しかしながら私たちは彼等が自然から文化への移行をなしとげたとは信じていません。だが、仮に、一つの言語を有する生物に突然出逢ったと想像してごらんなさい。その言語が我々のとはまるっきり異なっているが、我々の言語に翻訳可能で、従って、我々と意志の疎通の出来る生物を……
G・C ――記号によるにせよ単語によるにせよ……どんなものにせよ、とにかく言語でありさえすれば……
L₌S ――我々の思いつきうるどんな言語にせよ、とにかく言語であればよいのです。
写真あれこれ(男女平等フェスと小山田南小ワークショップ)
写真をいただいたので少しアップします。
ブログには書きませんでしたが、今月初めに町田市の男女平フェスティバルがあり、ピッピのくつしたでも、ワークショップや読書会の記事、過去の冊子なども展示しました。
せっかく行ったので、メンバーばらけてあちこちの講演会等にも参加してきました。私はゲイの議員さんの話を聞き、色々考えさせられました。そこでチラシをいただいた国立のLGBTシンポジウムというのにも、実は行ってきました。余裕があったら、後ほど書きます。
それから、小山田南小の放課後事業「ぽぽんた」に呼んでいただいたときの写真も少し。
これは、ラストの「はらぺこあおむし」をやっているところです。子どもたちは完全にあおむしになりきっていますね。
おかあさんたちは、このときは果物だったと思いますが、そのうちに子どもたちになめられたりしたかたもいたのではないかと思います。
トンネルをくぐるというのが、絵本の中であおむしが果物に穴をあけるのと重なります。
一緒に入ってみると、頭で想像しているよりもはるかに食べるということが実感できるんです。私は子どもの頃とあまり変わっていないので、はっきり味も感じられます。
子どもの遊びって、だから大事なのでしょうね。
全身小説家・井上光晴展
夫婦で出かけることが少なくなっていますが、良いお天気だったので横浜で詩の会合があるという夫に誘われて、港の見える丘公園をぶらぶら。神奈川近代文学館へ行ってきました。
<全身小説家>って埴谷雄高氏が最初に言った言葉だそうですね。小説を書くときだけが小説家(嘘つき)なのではなくて常に全身が小説家(嘘つき)だということです。
嘘って、世間ではどうもマイナス面ばかり強調されすぎているというか、あまりに狭い意味でとらえられているような気がしますが、そういうことではないと思うんです。と言っても、良い嘘もあるとかいう意味でもありませんけどね。
大人として、謙虚に、一生懸命生きるってことだと思うんですけどね、私は。
井上光晴の晩年のドキュメンタリーを撮った映画監督原一男氏の映画「全身小説家」は有名ですが、ずっと気になりつつ、まだ見ていないんです。
「えっ、見てないのかよ。見てみなよ」と夫。
よい機会だから、見てみようかなぁ。
小山田南小「ぽぽんた」
昨日は小山田南小学校の放課後事業「ぽぽんた」に呼んでいただきました。今年で3回目になりますね。インフルエンザで学級閉鎖も出ている中、子どもたちが30人余集まってくれました。
楽しい時間を、どうもありがとうございました。<(_ _)>
周囲に自然が多く環境が良いせいなのか、こちらの小学校の子どもたちがのびのびしていることにいつも心を動かされます。今回も、興味を持つところではとことん興味を持ち、走り回るときは思い切り走り回り、発散するところでは思い切り発散する様子を見ていて、これが人間本来の姿だなぁと痛感。
そんなパワーを期待して、今回も「絵本の中に入っちゃおう」ピッピのくつした演劇WSの新バージョンをやらせていただきました。新しいプログラムを、いつも小山田南小学校で最初にやっているのも、そのパワーに勇気づけられているのだと気がつきました。
今回のテーマは「食べ物」ということにしてみたのですよ。実は、私はとても食いしん坊でして…。
ウォーミングアップのジェスチャーゲームも食べ物づくし。「町のねずみといなかのねずみ」の空腹感から「はらぺこあおむし」の満腹感まで堪能していただきました。
私自身、ナシやオレンジもおいしいけれど、チェリーパイやサラミを味わうことも面白かったし、大きな葉っぱがお腹の調子を整えてくれることも実感しました。
感動したのは、はらぺこあおむしの小さな卵が出てきたところで、子どもたちが本当に小さな小さな卵になりきってしまうところ。すごい集中力なんです。そこからあおむしが生まれたときのうれしそうな様子。さなぎになるときも、一生懸命さが伝わってきて、子どもたちの成長するパワーってすごいんだなぁと思いました。
ワークショップをコーディネイトしてくださったPTAの皆さん、車の送り迎えから、差し入れのお菓子まで、本当にありがとうございました。
地面
不定期の仕事があれやこれや入るのと、家族のケア労働が意外なほど多く、なかなかブログを更新できていません。すみません。
そんな中、先日の正午、代々木公園にでかけてお弁当を食べました。日差しもあたたか、地面はちょっと冷たいけれど、生きていることを実感。寝そべってみたりして…ひゃあ、気持ちいい…
面白いのは、目線が低くなると、景色が違って見えることです。これって小さい幼児の目線でしょうか。でも、小さい子はいません。
いや、犬の目線かな。あちこちで、ワンちゃんたちがはしゃいでいます。これだけ広いと私だって走りたくなります。心臓に負担がかかるので、走りませんけど。
そう思って見ていると、ここはワンちゃんと飼い主ばかりです。この高さだと人間とは目が合わず、ワンちゃんと目線が合うんです。地面を走るワンちゃんたち、なんか、すごく幸せそう。
「やあ、やあ」
「……」
でも、ワンちゃんたちはすぐに飼い主に視線を戻してしまいます。それがもうとっても熱い視線なんです。飼い主さんが本当に大好きなんだなぁと思いました。…そうか、だから、幸せなんですね。
七福神
2月ですが、日差しは暖かですね~。
我が家では3人分のお弁当をつくらなければならないので、3人も4人も同じ、と一緒に自分の分も作ってしまいます。午前中、喫茶店で書きものをしたあとは、よく外でお弁当を食べます。気持ちいいし、カルシウムも吸収できそう。
今日は、店の中よりも外のほうが暖かなくらいでした。残り物のおかずを詰めただけのご飯ばかり多いお弁当が、なぜかとてもおいしく感じられます。満腹、満腹。でも、デザートだったらまだ食べられるなぁと思っていたら、こんな方々が通っていきました。
七福神じゃないですか。数えてみて、やっぱり7人でした。でも名前が全部わかりません。ええと……調べました。
恵比寿天(えびすてん)、大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、弁財天(べんざいてん)、布袋尊(ほていそん)、寿老人(じゅろうじん)、福禄寿(ふくろくじゅ)ですね。
何かご利益があると嬉しいなぁと思っていたら、この直後、向かいのスターバックスからケーキをいただきました。ナイスタイミング。
隣に座ったおじいさんと顔を見合わせ、つい「えへへ」と笑い合ってしまいました。「なんか、面白い」「ですねぇ」