読書会「檸檬」盛り上がりました。ピッピの読書会のよろしく!!
ここのところあれこれ予定を詰めすぎてしまって、やや疲れ気味です。梶井基次郎の「檸檬」の読書会がすごく面白かったのに、まだ報告していませんでした。
去年一年続け、文学館の企画展イベントとして3回プラスされた流動的読書会は、今回初めて、参加者が全員女性だったんです。どうなるのだろうと思いましたが、意外に意見が広がりました。20代、30代、40代、50代、60代の参加者にばらけましたのでね。更に、高校の教科書で学んだことを多くの方が覚えており、高校の国語の先生もおられたのですよね。その上、美術系のかたもいて表現活動について熱く語ってくださったり。
いや~、まるごとここに再現できなくて残念です。
そうそう、参加者のかたに感想をいただいていました(↓)。
「檸檬」の私の読解は、最初にでてくる不吉な塊を、悪いほうへ悪いほうへと押し込めようとしてしまう、今の自分の状況をよく表していました。丸善VS路地裏、病気VS健康。単眼だとどうしても二項対立で把握しようとしてしまう。
今朝、読書会で話に出たように表現することがどういうことかということを頭に置いて読み直してみると、最後の丸善の場面にいたるまでの描写の意味あいも、ぐっと色合いを増してくる。
小説をきちんと読むということが心を軽くしてくれる道を示してくれるんだなとあらためて思いました。ありがとうございました。」
そうですね~。「檸檬」というのは結核を患ったかわいそうな人の優しい目で見なければいけない小説ではなくて、元気になれる小説なのですよね。
流動的読書会はひとまずここで終了です。ありがとうございました。
参加してくださった皆様、ピッピの普段の読書会にも是非いらしてください。
今後の予定をお知らせしておきます。場所はいずれも町田市市民フォーラム3階多目的室です。
★6月23日(金)
午前(10:00~12:00)くすのきしげのりさんの絵本を持ち寄って
午後(12:30~15:30)「文章教室1」 高橋源一郎(『動物記』より)
※その後は、7月21日(金)、8月18日(金)の予定です。
すみません。もうひとつ宣伝。娘がラインスタンプを作ったので、良かったらどうぞとのことです。「ゆるにゃんこの日々」とかいうおもいきり力の抜けたものです…。
読書会「檸檬」「騎士団長殺し」のお知らせ
最初に本の雑誌展の関連イベントとしての【流動的読書会】のお知らせです。次回が3回目、今回の企画の最終日になります。
6月16日(金)は18時~19時半、町田市文学館の2階展示室にて、梶井基次郎『檸檬』の読書会をします。最初に朗読をいたしますので、読んでこなくても大丈夫です。興味のあるかたは、当日直接お越しください。
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それから現在、読書案内「ピッピのくつした」の編集作業を行っています。次回の編集会議を6月16日(金)13時~15時、町田市ひだまり荘2階の部屋で行いますが、その後、15時~17時に「急きょ、どこでもできる読書会Part2」ということで、村上春樹『騎士団長殺し』の読書会をすることになりました。そのようすを冊子に載せようと思っています。
こちらも、ご興味あるかたは(部屋に入れる人数ということになりますが)どなたでもご参加ください。
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今日は義母のお墓参りに行ってきました。
先日は自分の小説『沼から戻る』の読書会があり、小説を書く上で少しだけ参考にした義母のことをちょうどあれこれ思い出していたところでした。
先日の読書会では脳梗塞で闘病中だった義母のことを参考にして書いたなどといい加減なことを言ってしまいましたが、よくよく調べてみたら、書いた時期は13年の暮れ。脳梗塞で言葉を失ったのは翌年の1月なのでした。
抒情文芸の2014年春号の掲載していただいた頃に、義母が闘病中だったもので勘違いしてしまいました。ということは、これはモデルはなかったのですね…。↙
義母は誰とでも楽しくおしゃべりするのが好きな人でしたが、お墓は大変にぎやかなところにあります。木立の向こうには東京タワーがそびえています。お寺の境内には猫がたくさんいますし。
編集会議、よろしくお願いします。
今日は子どもの高校の合唱祭に行ってきました~。アカペラなのでそれぞれ色々な工夫がなされていて面白い。知り合いの保護者の方々とお茶をして情報交換もし、ストレス解消もできたかと(笑。
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明後日、6月9日(金)の午前中(10時~12時)、読書案内「ピッピのくつした」の編集会議があります。場所は読書会と同じ町田市民フォーラム3階多目的室です。飛び入り参加、歓迎します。
▼今後も毎週金曜日に編集会議をしていく予定です。
6月16日…この日は18時から文学館で流動的読書会です。その前に編集会議をします。場所はまだ未定。
6月23日…この日は午前・午後とフォーラム多目的室で読書会があります。読書会の後(3時半~5時まで)同じ場所で編集会議をします。
6月30日…時間と場所は未定です。
7月7日…時間と場所は未定です。
7月14日…午前・午後、フォーラム多目的室で最後の編集会議となります。
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それから、先日紹介した「若葉とそよ風のハーモニー」
の動画がアップされていますので、興味のある方は見てみてください。
卵を産めない郭公
今年も8月に社全協の全国集会があります。今年の開催地は神奈川県、会場は相模女子大です。その打ち合わせに、昨日はメンバーのWさんと橋本に行ってきました。社会教育は以前にもまして厳しい状況。今回は相模原市の方々のお話を聞いています。それから、図書館の話なども少ししました。
財政的にはどうにもならないのかもしれませんが、何が大事なのかを見極めていかないと。でも、それすら難しい。なんだろう、日本人にはめったに悪い人はいないのに、ちょっとストレスがかかるとお互いに空気を読みすぎてどんどんズレた方向に進んで行ってしまう怖さがあります。大きな集団でも、ごくごく身近な小さな集団でも。
日本語の曖昧さというのを私は好きですが、語調に流される前に、きちんと自分の頭で考えないとね…。
ここのところ村上春樹氏の翻訳を続けて読んでいます。今はレイモンド・チャンドラー「プレイバック」を読んでいます。例の、強くなければ生きていけない~というセリフが出てくる小説です。時代が違うせいかなかなか状況が理解できなくて時間がかかっています。
その前に読んだジョン・ニコルズの「卵を産めない郭公」は60年代アメリカ東部の大学生カップルの話ですが、読んでいたら学生時代の気分をリアルに思い出しました。
内気なジェリーとあることないことをしゃべりすぎるプーキーとの不思議にかみ合わない会話から物語は始まります。名門カレッジで再会すると2人はあっという間に恋に落ちます。初々しかった2人を加速度的に成長させ、関係の持ち方も変えていきます。この時代というより、若者の普遍的な恋愛が描かれているのだと思いました。
十分予測のつく結末…なんですが、男性と女性の立場の違いには今更ながらハッとしました。性的な立場として公平ではないというのはもちろんそうなんですが、そこを理解してもらえない苦しさを感じました。でも、作家は男性なんですよね。