物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

保護者会

三連休は仕事ですが、子どもの高校の公開授業と保護者会に行ってきました。

テーマは進路について。それから、スマホのインスタグラム等では肖像権を意識させてくださいというお話。

スマホと言えば、スマホに支配されて勉強ができないということも多々あるそうです。驚いたのは、その対策として3年生の受験期になるとスマホからガラケーに変える生徒がいると。なるほどなぁと思いました。

保護者会には20名余の参加者。その後の、保護者懇親会には10名余の参加でした。同じ高校に通っているとはいえ、方向性やら背景やら特技やら、それぞれ全く違うことを実感しました。

その後、更に残ったメンバーでおしゃれなカフェでお茶をしようということに。

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でも、周囲を見たら、私たちが最年長ということに気づいてしまいました。

オレンジ色のコスモス

雨がしとしと降っています。

このあいだまであんなに暑かったのに、涼しいを通り越して寒いくらい。

昨夕、この雨が降る直前帰宅するときの風景。いったいどこの山奥に住んでいるんだと思いますが……本当はそうでもないんです。こういうところもちょっとだけある。

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気づかなかったけれど、ススキが風に揺れていました。なんで気づかなかったのだろう?

前を行く働きアリの匂いだけかいでいたら道は間違わないだろうけれど、自分の時間はなくなっちゃいますね。せっかくの人生、楽しまないとね。

足下の雑草に混ざって、オレンジ色のコスモスが咲いていました。

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色と形にしばし見とれてしまいました。自然ってすごい。

働かないアリ

なかなかブログが更新できなくてすみません。

最近の不安定気温のせいか、ずっと喘息気味なのですよね。大したことはないし、仕事も普通にしているのですが、やっぱり疲れやすくなかなか余裕がありません。

抒情文芸にもまた小説を投稿しようという気持ちはあるのですが、まるで何も手がかりがなく、どうしようかというところです。身近な題材もなくはないのですが、書こうという気持ちになるにはいまひとつパンチに欠けます。

やれやれ、やれやれ。

そうなんですね、私は「こうしたい」という強い動機がないとなかなか重い腰が上がらないタイプなのです。…でも、あと締め切りまで10日くらいしかないよ。スランプだとは言いましたが、それ以前に動機が弱いんです。勤勉じゃないんです。

ここに映画の紹介も書くとか言って、書いてませんね。次こそ書きますから。

――ホントここまでやる気がない奴か、と自分でも呆れてしまいます。

そうそう、先日、新書「働かないアリに意義がある」(長谷川英祐著 メディアファクトリー2010)を読んだんです。そう、自分は働かないアリだなぁとしみじみ思って、検索したらこの本が出てきたので手にとったんです。

意義、あるみたいでしたね。私が望んていることがそのまま書いてあるような気がして、大変に癒されました。

でも、つい人間は働かないアリのほうが少ないと思ってしまうじゃないですか。働くアリのほうが少ないんです。ある瞬間を見ると、働いているのは3割だとか。良い数字ですね。そのくらいがいいよ、と思います。更に、一生働かないアリは1割いるらしい(笑。

でも、働かないアリがいるからこそ、アリの社会は存続できるらしいのです。やっぱりね。みんなが同じように普段からコツコツ働いていると、いざというときに対応できるアリがいないし、いざというときにみんなが疲れていると対応できないんです。アリも働きすぎると疲れてしまうし、早く死んでしまうらしいのです。

くわばら、くわばら。

こう見えて、私も30代のときにうつ病にかかったことがあり、そのときは色々なことをめいっぱい抱え込んでいて破綻しました。人生の分岐点というのはいくつもありましたが、あれもそのひとつ。回復するために、無理をするのをやめました。いや、できなくなったのかな。

だから、一人の人間がずっと同じ役割というわけではないかもしれませんね。アリも年齢によって働き方は変わるそうですよ。若いアリは大事にしないといけないので安全な内勤、年をとると外勤になって食料を探し歩くみたいです。私たちがよく見ているアリは高齢者ということですかね。

小学校でのワークショップ

先週の金曜日、文学館のかたと一緒に市内の南四小で「物語に入っちゃおう」の演劇ワークショップをしてきました。1年生の3クラスで同じ内容を考えていました。

事前に担任の先生かたにクラスの様子を聞くと、ちょろちょろしてしまう子が少しいますね、という話だったのです。ところが、クラスのカラーは全然違っていて、その幅の広さに驚いてしまいました(笑。

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でも、当たり前ですね。色々な個性、背景を持った子供がいるということが公立学校の特徴であり、良さだと思います。その中で学ぶことは大人が思っている以上に大きいのだろうと想像します。こういったワークショップからも、大人とはくらべものにならない刺激を受けているのだろうなぁと子どもたちの表情を見ながら実感しました。

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情報化社会では似通ったデジタル情報ばかりがあふれていますから、小学校でのアナログな学びは人生の中で大事なことだろうと思います。

これから未来がどうなっていくのか想像がつかない時代、先が見えないことは子どもたちも漠然とした不安を抱えているのかもしれません。抽象的思考を可能とする前段階として雑多な情報を固まり(物語)で考えることができると良いのかも。こういった物語を理解する機会がもっと持てるといいのにね、と思いました。

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季節の変わり目ですね。

先日の庄野潤三「愛撫」の読書会は刺激的でした。私自身、あれっ、こういう話だったのか、という発見がありました。共依存っぽい小説だなぁと思っていたのですが、そうではなくて本当の恋愛なんですね。本当の恋愛が描かれた日本の小説があまりに少ないので、うっかりしていました。

主人公の女性は、もともとはたぶん優秀で何やら才能のある女学生だったんでしょう。ところが、現在の夫に惚れて人が変わってしまう。周囲もそれを惜しいと思っている。でも、愛することを知った女性は、後悔していない。

ところが、歳月を経てその熱が冷めてくるんですね。冷めたときに夫が今までと違って見えてくる。それは、たぶん夫の側も同じ。夫婦お互いになんとかしなければと思っている、その時点を描いた小説なのでした。

なかなかにショッキング。身につまされました…。

それとは関係なく、季節の変わり目のせいか喘息気味。あまり自覚できないのですが、呼吸が十分にできていないらしくて、すぐ疲れてしまいます。休まず仕事もしていますが、その他のことになかなか手が回りません。

はい、ちょっと休憩。

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先日観た映画「サーミの血」について書きたいと思っているので、あとで書きます。

明日は読書会です。

連絡が直前になってしまってすみません。明日は読書会です。

午前中は長谷川義史さんの絵本をとりあげますので、お好きな絵本があったらお持ちください。絵本から離れて、あれこれ情報交換や雑談なども多い時間です。

午後は庄野潤三氏の短編「愛撫」をとりあげたいと思います。作品はあらかじめ読んできていただけるとより楽しめると思います。

↓ 今後の予定もコピーしておきます。

▼子どもの本の読書会
【場所】町田市民フォーラム3階 多目的実習室 【時間】10時~12時

▽9月22日(金) 長谷川義史の本を持ち寄って
▽10月27日(金)「雪女」小泉八雲

▼ささやかだけれど役にたつ読書会
【場所】町田市民フォーラム3階 多目的実習室【時間】13時半~15時半

▽9月22日(金) 「愛撫」庄野潤三
▽10月27日(金) 「告白」町田康 

※ 読書会に本やピッピの活動に関心のあるお友だちなど、ぜひお誘いください。
※ 読書会で取り上げたい本がありましたら、お知らせください。

音で観るダンスのワークインプログレス

神奈川芸術劇場KAATで「音で観るダンスのワークインプログレス」という催しに参加してきました。

私はそれを開発するためのワークショップに一度しか出席していませんが、色々なかたが何回も集まって勉強したり試行錯誤してできあがった音声ガイド。それを使うことによって、目の見えないかたにもダンスを楽しんでもらうという企画です。

ダンス、ですからね。映画の音声ガイドはかなりあるようですが、ダンスというのはなかなか新しい試みのようですよ。

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当日ボランティアが必要と聞き、他には何もお手伝いできなかったので、思わず手をあげてしまいました。

と言っても、担当する全盲の同世代の女性を最寄り駅まで迎えに行って、一緒にひと通り催しに参加した後、再び駅までお見送りするというくらいのサポートです。

初めてでよくわからないのでそう言うと、何をすればいいのかきちんと教えてくださいました。助かりました。先日読んだこの本にも書いてありましたが、たぶん見えている人が多すぎる視角情報を処理しきれず目がくらんでいるのとは違って、過不足なく情報を処理して筋道立てて考えている印象。安心感がありました。

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サポートするときだけでなく、実際のダンスを鑑賞した後に感想をあれこれ会話してびっくりすることも多々ありました。特に、鑑賞するときの心持ちの大きさというのに驚かされました。

単に解説してもらって正しく理解したいのではなくて、どこが面白いポイントなのかを知りたいのです、と。つまり、ただ受け身に鑑賞する(それでは学校の勉強です)のでは物足りないので、もっと自分の参加して能動的にかかわりたいのだと。

ハッとしました。それ、私たちのピッピの読書会と同じです。読書会をするときに、ただ正しい読解をするだけではつまらなくて(それでは学校の勉強です)、どこが面白いかを発見しているのですよね。

その他、様々な気づきがありました。こういった企画は、目の不自由なかたをサポートするためだけでなく、晴眼者が一緒に鑑賞することによって逆にサポートしてもらうところもあるのではないかと思いました。