物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

明日「ピッピのくつした」を印刷・製本・発行します。

先週末にあった最後の編集会議の模様。あれ、なんとなく余裕をかましているような。

f:id:machienpro13:20180521234419j:plain

そうなんです。朝から丸一日のはずだった編集会議は午前中に終わってしまい、次の号のテーマなど話し合っているところなのです。「縄文」とか「昭和」という単語が飛び出します。博物館や映画のチラシもテーブルの上に広がっているようですよ。

それはさておき、明日5月22日は「ピッピのくつした」の印刷・製本をします。場所は町田市中央図書館、印刷は12時~14時、製本は13時~16時45分です。私も製本作業をする予定です。

よろしくお願いしまーす。

アジサイハバチ2

最近、アジサイハバチがまた出始めているのですが、今調べたら去年の6月3日のブログにアジサイハバチのことを書いていました。

ご近所のアジサイがどんどん穴だらけになっていってびっくりしていたら、うちの庭のアジサイも葉脈だけになったりしていました。以前はこんなに食べられなかったのですが、この4、5年だんだんひどくなっているような。

何なのでしょうね?

先日の創作表現講座で自然散策をしているときにもすでに2、3割食べられてしまっている株もありました。蕾のところも幼虫がいて美味しそうに食べていました。参加者の誰かが草間彌生の模様だと言っていたのですが、まさにそんな感じ。

写真を撮らなかったのですが、去年の写真はこれ。

f:id:machienpro13:20170603222924j:plain

そうそう、これでした。もっと大きいのもいました。

自然散策していて驚いたのは、そろそろアブラムシがびっしりと食らいついている草の実が目についたのですが、ナナホシテントウが群れになって食事している株(そういうのはあまり見たことがなかったのですが…)にはアブラムシがあまりいなかったんです。食べられているんですから当たり前ですね。

ハバチももしかしたら天敵がいたらこんなに増えないのではないかと。ハバチの幼虫の天敵というと…? と素人として普通に考えると、アシナガバチかなぁと。

アシナガバチはここ4、5年極端に減ったような気がします。我が家の庭には毎年今頃アシナガバチが2つくらい巣をつくっていたものでしたが、まったく来なくなりました。

その4、5年前までなぜかいつもアシナガバチの巣は家のドア付近につくられていました。人間が出入りするから他の生き物が来なくて安全だと思っていたのでしようかね? わざわざそこにつくるのがとても不思議でした。

でも、そんなところに巣があるのに住んでいる人間はなかなか気づくことができませんでした。というのも、巣からほぼ真上に飛びたつので、アシナガバチの姿をあまり見かけないからなんです。気がついて後を追うと、家と家の間の植え込みの上空を通り、裏庭のアジサイのあるあたりで低空飛行になっていたんですよね。アジサイは良い餌場だったのかな。

アシナガバチがいなくなったのは震災の2011年の初夏からだったか。いや、でもその前の年にも子育てがうまくいっていない感じはすでにあって元気がなくなっているようには見えました。暑すぎたのか? スズメバチに襲われて全滅してしまったこともあったし。

ハチに刺されるのは嫌だけれど、うまく共存していけるならそのほうがいいかな。アジサイの葉も毒があるので食べる虫はあまりいなくて、ハバチはあえてそれを食べて生きのびているよう進化したのじゃないかと思います。でも、アジサイの花が見られないのも残念だし。

なにごともバランスとるのは難しいのでしょうかね。

あ、写真がありました。こんな感じです。

f:id:machienpro13:20180521235826j:plain

 

花袋忌

昨日は創作表現講座の後、夕方6時から先日の田山花袋「蒲団」読書会を踏まえての「2回目ゆるゆる読書会」というのをやってみました。じっくり考えるタイプの人は読書会の後にあれこれ考えて気がつくことが多いらしいので、そんなことを気楽に話し合ってみたいという提案があったのです。

f:id:machienpro13:20180513231518j:plain

少し外れた話などもしつつ…と思っていた筈なのに、かえって花袋の文体についての話で盛り上がってしまいました。ちっともゆるゆるではありませんでした。創作表現講座で私小説など書いたせいでもありますね。続けて参加したかたもいましたし。実際に書いてみると、見方が変るものです。

このところ私も「蒲団」についての批評をあれこれ読んでみたのですが、学生時代の持っていたイメージはもうだいぶ古くなっていること、新に再評価されていることも知りました(でも、なぜかあまり広まっていないような)。

そして、昨夜はうっかり気がつかなかったのですが、今日は花袋忌。1872年に栃木県(現在は群馬県)で生まれ1930年5月に亡くなったのですね。本当に遠い時代の人なんだなあ。

今回再読してみて、田山花袋の小説の技術が現代に受け継がれていることを実感しました。感謝。

第3回創作表現講座

初回は参加者のみなさんがやりたいと思っていることを探ってみたのですが、目指すところがあまりに違っていることに途方に暮れました。そりゃそうです。文章を書くということにだって色々な目的があるわけですから。

でも、2回目に新宿御苑を散策したことをもとに「私小説を書いてみよう」ということを仮テーマとして文章を書いてもらって、少しずつその違いが理解できるようになりました。

そして第3回目。宿題もしてきてもらってその朗読からスタートした今回はなんとなくグループとしてやっていく方向性も見えてきたような。

私が予測していたよりもみなさん文章を書く技術が高く、さすが「ピッピのくつした」編集に長年関わってきただけのことはあるのです。ただ、それより何より、実はとても個性的なのにそれがうまく隠されてしまっていること。

最初に書かれた文章の朗読を聞いて思ったのは、たぶん年齢が40代50代ということもあると思うのですが、文章の書き方の型ができてしまっていること。みなさん基本がとても真面目で良い方々なので、日本人的な同調圧力に抗えないということもあるのでしょうね。それは全然悪いことではありませんし、本当に良い人だということなのだと思いますが、見方が固定されてしまうと本を読んでも面白くないし、面白い文章も書けません。

それぞれ違った障壁を上手に取り除くことで自由になれるのではないかと感じました。たぶん、私が出来る最大のことはそれなのかなと。

人称のことやら、ものごとをずらしてみることなどなかなか言葉にしにくい話をした後、今回も自然散策をしました。皆さん何を見ているのやら。あとで文章を書いてもらったらあまりに違っていました。う~ん、やっぱりね。

f:id:machienpro13:20180513130352j:plain f:id:machienpro13:20180513130419j:plain

読書案内「ピッピのくつした」

「ピッピのくつした」の編集会議も残すところあと1回となりました。22日(火)に印刷&製本の予定です。午後の製本に助っ人にきていただけるとありがたいです。インクの匂いの香しい冊子も手にいれることができますよ~。

「ピッピのくつした」がほしいかたは連絡ください。または、町田市の各図書館に置かれますので聞いてみてください。

f:id:machienpro13:20180513121920j:plain

11日の編集会議の様子(↑)

与謝野晶子展

GWも後半に入りましたが、皆さん楽しくお過ごしでしょうか。

我が家は家族みんな普段と変わりなく過ごしていること、仕事もほぼ休みなく、急な水道工事などもあり少しも落ち着きません。

それでも、昨日は神奈川近代文学館与謝野晶子展に行ってきました。生誕140年だそうです。先日読書会をした「蒲団」の田山花袋と同世代の人ですね。

展示を見ているだけでエネルギッシュというだけでなく存在感がある人だったんだろうなぁというのが伝わってきました。それでいて子どもを11人も育てているということを想像するだけで私などは疲れてしまいます。

f:id:machienpro13:20180505130556j:plain

驚いたのは、商人であったはずの晶子の父親が教育に思いが強かったのか、娘を満3歳で小学校に上げてしまったこと。そういうのは遺伝なのでしょうか。3歳はさすがにやりすぎで続かず、5歳で入学し直したようですが。

それにしても「思いの強さ」というのはすべての原動力なのかもしれないなあと。ただ、これがやっかいなのです。私もたぶん普通よりはやや「思い」が強い人間だと自覚していますが、それだけで周囲との摩擦が絶えません。

「思い」がないと何ごとも前進しないと思うのですが、「思い」を隠して周囲と同調することだけを望んでいる人は意外に多いものです。考えもなしにむやみやたらと進んで行くのもまずいと思いますが、考えなしに周囲に合わせること前提というのは何のために生きているのか。

私が育ったのは思いは出来る限り抑制して無難に生きるというのが家訓のような家だったので、子ども時代は家庭に適応できませんでした。両親が善良な人々であることが理解できていたので、なおさら厄介でしたね…。ということを思い出しました。

文学館を出たところあたり、港の見える丘公園のバラが満開でした。晶子さんのようなバラが咲いていました。

f:id:machienpro13:20180505131753j:plain

明日、ピッピの総会&田山花袋「蒲団」読書会

明日4月27日(金)10時から、ピッピのくつしたの総会です。今後の会則や参加費をどうするかの話し合い、2017年度の活動報告、決算報告を行います。それだけでなく、その後はHさん総料理長によるチヂミによる軽い昼食もいただけるようです。

午後1時半からは、当時文学の流れを大きく変えた田山花袋「蒲団」の読書会をしたいと思います。場所はいつものとおり町田市民フォーラム3階の多目的実習室です。新メンバーを募集しておりますので、ご興味あるかたはぜひいらしてください。

ぎりぎりの連絡になってしまいまして、すみません。この春はなぜか色々な諸手続きやら変更やらトラブルが多くて目が回っています。年のせいで処理能力が落ちているのかもしれませんが。水道からの漏水があり、これから水道局の人の調査に立ち会うことに…。