2月の読書会のお知らせ
次の読書会は2月22日(金)です。13時半町田市民フォーラム多目的室にて J・M・クッツェー「老女と猫たち」(「モラルの話」収録)をとりあげます。短いお話なのですぐ読めます。ちょっと難しいですけれども、だからこそ読書会で読むと面白いかも。
この日の午前中は、リフレッシュお茶会もあります。
3月の町田市図書館まつりでも例年通りピッピの催しがありますので、良かったら参加してください。参加費は無料です。
★演劇ワークショップ「絵本の中に入っちゃおう」
3月23日(土)10:30~12:00、中央図書館6階ホールで行います。子ども向け(小さいお子さんは保護者同伴で)ですが、ご興味ありましたら大人の方も参加してください。
★朗読&読書会
3月23日(土)13:30~15:00、町田市文学館ことばらんど2階大会議室にて、ロシアの文豪チェーホフの短編「すぐり」を取り上げます。読書会と言うより、午前中の演劇ワークショップのように物語を堪能できると良いかと思います。
よろしくお願いします。
男女平等フェスティバルでした。
男女平等フェスティバルももう19回目なのだそうです。昨日はオープニングセレモニーの香山リカさんの講演の話にもありましが、こんなに長くやっているのに世の中の男女平等があまり進んでいないような。
男女平等のことはストレスになるのであまり考えたくないと思うとほです。普段は忘れていても、一年に一回くらい思い出さないと。少しでも考えるきっかけになるよう、フェスティバルは今後も続けてほしいです。
ピッピでも展示をしていたんですよ。読書案内『ピッピのくつした』の縄文特集のページをピックアップしました。
私がいる間だけでも、何人かの方に「縄文、いいよね」と声をかけていただきました。やっぱり縄文は人気が高いのでしょうか(^o^)
昼はお父さんたちの作ったカレーをいただきました。
リフレッシュお茶会と「百年泥」読書会
1月18日(金)はピッピのくつしたの例会です。場所は町田市民フォーラム3階多目的実習室です。
★リフレッシュお茶会は、午前中10時から12時。今回は新年会ということで、今年の抱負を語りつつ、生活の中でひっかかっていること気がかりなことなどもしゃべり合ってみましょう。思わぬ情報を手に入れることができるかも。参加は費無料です。
※その後の予定
2月22日(金)、3月22日(金)、4月26日(金)、5月24日(金)
★ささやかだけれど役にたつ読書会は、13時半~15時半。参加費500円になります。
石井遊佳「百年泥」(第158回芥川賞受賞作)について語り合います。
※その後の予定
2月22日(金)クッツェー「老女と猫たち」
3月22日(金)チェーホフ「すぐり」
4月26日(金)クッツェー「恥辱」
5月24日(金)大城立裕「あなた」
サークルを続けるためのノウハウ
1月15日、公民館で小さなお子さんを持つお母さんたちに「サークルを続けるためのノウハウ」という話をしてきました。私もかつてあまりに大変な子育ての中で助け合える仲間を求めるあまりにサークルを作った経験がありますので、少しでもお役に立てたら嬉しいなという気持ちで引き受けました。
いただいたお題に沿うとしても、どういう切り口にするかによって内容は変わってきます。20年前、自分がサークルを立ち上げる時に知りたかったことに絞って、できるだけ手短に話してみることにしました。
内容はおおまかに分けて2つ。
ひとつは、サークル〈ピッピのくつした〉の紹介。規模、形態、性格、活動はどのような経過をたどって現在にいたったか。
もうひとつはサークルを立ち上げる時に具代的にどんなことが必要だったか、何を参考にしたかということ。また、その後も気をつけていること。続けていくコツのようなこと。
今回のレジュメを書いていて、また実際に話をしていて愕然としました。それが日常になっているのであまり意識していなかったのですが、サークルを続けるためにいつも自分が体を張っていることを実感しました。生活の中でかなり優先順位が高いので、確かに、サークルのためにはたいていのことを犠牲にしてしまいます。
ほぼ見返りのないボランティアとして活動していることなので、自分の気持や動機に忠実に、決して無理をしてはいけないとメンバーに言っているにも関わらず、自分では無理をしているのですね。
もちろん、その結果としてびっくりするほど自分の能力が高まったということがあります。高まったのは物事を多層的に見る力で、小説が書けるようになってしまった。でも、あくまでも結果としてです。
公民館の講演でもやはり、一番大事なのは自分自身の純粋な動機だと話しました。本当にやりたいと思う気持ちがなければ続かないと。サークルとしてもその活動を続けていくための意義が必要ですし、参加している個々人にも純粋にその活動をしたいという動機が必要です。
お話をした後に質疑の時間があり、そこでも個人的に負担がかかりすぎているのではないかという質問がありました。負担があってもやるだけのプラスの動機があるし、負担軽減のために意識して活動と生活を分けているというようなことを答えたのですが…。
でも、私がそのしんどいことを20年もやっている具体的な動機は何だろう?
講演をしたあと、そんなことをぐるぐる考えながら、メンバーであるプー子さんのお誕生日のランチに駆けつけました。サークル活動ではなく、プライベートな5人でのランチだったのですが、その場にいる自分がとてもリラックスしているのに気づきました。
リラックスしていると、口から出る言葉の多くが疑問形なのですね。〇〇って何だろう?どういうことなのかなぁ?どういう意味? それに対して他のメンバーが、こういうことじゃないかな、こう考えるといいんじゃないかな、など答えています。
それで正しい答えが得られるわけではないのですが、色々な方向から見たときの印象を教えてもらうことによって、その不可解だったものが立体として少し把握できるようになってくる感覚があります。それがすごく自然だし、落ち着くのです。
たぶん家族でいるときに母親という役割を常に持っていなければならなかったり、利害が関わっている仕事でも役割を担わないといけないので、なかなか純粋な疑問を口に出せないのですが、サークル集団は純粋に信頼関係で成り立っているのでそれが口にできるのだなぁと思いました。
つまり、サークルとはものごとを前向きに考えるためのひとつのシステムかもしれない、と思ったのです。サークルって、生きるために必要な、わりと原初的な人間の営みなのかもしれないなと思いました。
岡本太郎美術館
この十年くらい美術館にほとんど行かなくなってしまったなぁと思っていたのに、今年はなぜか美術館に行くことが多かったなぁ思い出しています。そういう時期なのでしょうかね。
ムンク展の衝撃があまりに強くて書き忘れていましたが、岡本太郎美術館も印象に残っています。初めてではなく何度目かですので勝手知ったるルートをゆったり歩きつつ、縄文のことが頭にあったので今回はそのことに注目して見ました。
岡本太郎氏が撮った縄文土器や土偶の写真も展示してありましたし、縄文からインスピレーションを得たのであろうと思われる作品もありました。と言うと切って貼って真似していると誤解されそうですがそうではありません。
それは縄文的な自分の血の中にある取り外しようがない私たちに共通の感覚と、そこから自由になろうとする個人の表現とがからまっていてしっくりくるのです。そういう感じというのは、表現する時に常に意識することだなぁと。この日は寒かったので、カフェのコーヒーで温もりながらしみじみ思いました。
私はやはり美術のほうが自分のセンスとしては把握しやすいので、ああこの感覚だなぁと手に取って触っているような気持になりました。もちろん私が現在表現しようとしているのは文学なので、そのようにはなかなか把握しきれていませんが、この感覚はあるのです。それを意識できたこと、とても良かった。
ショップでは文庫を買いました。