物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

おはなしして子ちゃん

コロナ禍とはいえ、個人的には主婦の特質と言うのか同時に幅広いことをやらないといけなくて日々非常に忙しく、すっかりブログを書くのを忘れてます。
でも、「前世の記憶」の読書会はかなり刺激的だったので、書いてなかったなんて…ショック(>_<)
ちょっとブラックで、さらっと読める今どきの面白い短編なのですが、読書会で語り合うと、これは深い、深い、と夢中でほじくり返してしまった印象です。読書会の面白さが炸裂した回でした。…今更、ですね。
個人的にも藤野可織さんにひかれて(『爪と目』しか読んでなかったので)『おはなしして子ちゃん』を読みました。表題作には感動して、久々に夕食時に家族に朗読してしまったほどです。
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物語を聞きたい欲求と物語りたい欲求の切実な思いに共感しました。

次の読書会は10月23日、藤野可織「来世の記憶」

今月も換気を心がけつつ、読書会(参加費500円)を23日(金)13時半から、藤野可織さんの短編「前世の記憶」(「来世の記憶」収録)をとりあげて行います(^-^)/
午前中10時からのお茶会(無料)もあります。飲み物は持参してくださいね♥️場所は町田市民フォーラム多目的実習室です。
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昨日、仕事帰りに例によって換気対策をしているカフェの前を通ったら入らずにいられなくて、ついついひと休み☕
持っていた文藝2020夏号の遠野遥さんの「破局」を読み始めました。
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シンプルな文体にひかれ、細かいところになるほどとうなずきつつ、今朝ラストを読み終えました。すごく良かった。
近いうちに読書会をしたいです。

食欲の秋

何を食べても美味しい季節ですが、今月末に健康診断を受ける予定です。
極端な病院嫌いの私は、10年以上健診を避けてきたのですが、1年半くらい前から体調があれこれ不安定…たぶん更年期なんでしょうね…怖くて去年健診を受けました。
そしたら、なんと血圧もコレステロール値も高く、レッドゾーン(TT)…うううっ。薬も嫌いなので、焦ってダイエットをしています。
この1年でどれくらい痩せたかというと、ちょうど5キロ。もともと体重はかなり多いので、5キロって大したことがないです。それに、春までには5キロ落ちていたので、この半年現状維持しかしていません。
ところが、今日も仕事帰りに、換気対策バッチリそうなカフェを通りかかったら、つい入ってしまいました。そして…
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書こうとすると燃料が必要になるのか、無性に甘いものが欲しくなってしまうのです。困ったものです(>_<)
それもこれも、抒情文芸の締切が15日必着ですので、現代の郵便事情を考えると明日くらいには郵送した方が良いかと。
近頃、短時間で書くにもほどがあるだろうと自分でも思っていて、ダイエットのためにも、もう少し余裕を持たなければ…

箱根

9月後半の2週間、あれやこれや面倒なことがある中、試みで児童文学を書いていました。
予想外の辛さ(>_<)があり、これ、何だろう?と首をかしげましたよ。う~ん、たぶん、大人と子どもの精神の有り様が違うのだろうなぁと。
いや、まずスピードが違うのかもしれないですね。小学6年生の男の子の視点で書いてみたのですが、心の動きが激しいだけでなく、やたら動くし、走る。小説を書くときはどうしても登場人物に憑依するので、ひどく息切れしました。
その疲れを癒しに、翌日から家族で箱根芦ノ湖のコテージに行っていました。芦ノ湖は美しく、コテージも換気よく。
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コロナ禍ですので、コテージの独立棟ですべて自炊という…
主婦として、全然癒されないのではないかという話もありますね(-_-;)
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大涌谷もなかなかの迫力でした。
ごろごろ転がりながら進むオオミズアオの終令幼虫も見かけました。オレンジ色でロボットっぽい。サナギになる前の、何があっても猪突猛進していく時期の幼虫ですね。人間で言えば思春期ですかね。
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無事サナギになったかなぁ。

「紙の動物園」読書会

報告がすっかり遅くなってしまいました。
メンバーのとっておきの1冊『紙の動物園』、新しいメンバーも増え、こんな時期ですが賑やかな読書会となりました。
何より、母と息子の微妙な関係、愛情のあり方の物語は身につまされるものがありました(TT)
……亡くなった息子との語らいを描く、イーユン・リーの新作『理由のない場所』の話も出ました。この本も、読書会でとりあげたい1冊です。
ケン・リュウ『紙の動物園』、ガラスの動物園を意識しているのでしょうね。
でも、ここでは折り紙なんですよね。軽くて柔らかくて繊細。有機的でもあります。日本のアニメーションの動きも想像されて、言葉による物語が描く世界の広さについて考えさせられました。
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今月は23日が定例会です。読書会のテーマは、藤野可織『来世の記憶』です。
よろしくお願いいたしますm(_ _)m

秋の気分転換

コロナ禍だからというのではないでしょうけれど、秋の深まりというのはあっという間ですね。
この季節の物悲しさが私は昔から苦手で、うつになったり喘息になったりしていたものでした。今はいたって元気ですけれど(マスクをしていると風邪もひきませんね)なんとか気分転換しなければ…と焦ります。
先日は急に思い立って、西洋美術館のロンドンナショナルギャラリー展に行ってきました。展覧会に興味があったというよりはお馴染みの美術館に行きたかったのかも。
常設展の方が空いてもいたので、むしろそちらをゆっくり鑑賞しました。そうそう、中学生の頃に夏休みの宿題で常設展の絵のレポートを書くというのがありました。当時の私はクールベにひかれたのですよね。そのあと、好きな絵はどんどん変わりましたけど。
今回印象に残ったのは、やはり第二次大戦の際に上半分が損傷したというモネの睡蓮の大作。実物の、その痛々しさがじんじんきました。
そういうの、今はきちんと感じることができるかもしれません。そして、感じられるというのはやはりとても癒されるということにもなるのですよね。
外は雨がぱらついてましたよ。
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もうひとつ紹介したいのは、気分転換として読んでいる本。以前、「ピッピのくつした」で特集したこともあるジョン・グローリー『エンジン・サマー』です。
これ、かなり奇想天外な構造を持った物語なので、冒頭の若い男女の会話の意味がわからず、SFオタク的な作品かと本を閉じてしまう人が多いかもしれません。でも、実はリアリティーに満ちた純文学的作品です。この会話の意味も最後にわかりますし。
描かれているのは、文明が滅びた後の世界で、残された人間たちがどう生活するかということ。この人々の生活が味わい深いのです。まるでドラッグ。実際、皆がパイプに詰めて吸う、泡を吹く宇宙植物も出てきます。
そして、物語というものの意味を考えていく構造になっています。語り手の少年ラッシュ・ザット・スピークス〈しゃべる灯心草〉は真実の語りを物語るのです。
…と言うと、また何やら怪しげですが、作者は小説を書くということはどういうことかと考えながら書いているのではないかな。
ストーリーだけを追う物語ではなく、その背後に世界は黒々と広がっています。植物が生い茂っています。だから、ちょっと読みにくいですけどね。
文明はどうやらかなり複雑な事情で滅びた。とにかく人類が克服したと思われていたいくつもの災禍によって人口が減っていったことがあるようです。もうひとつ、生殖能力をコントロールすることに成功していたので、簡単に子孫を残せなくなっていたこともあったと。
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この本、読むのは3回か4回目ですが、今回が一番じっくり味わえているような。

お誕生会ありがとうございました♥️

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こんなご時世ですが、ソーシャルディスタンスを心がけつつお誕生会をやっていただきました。
感謝、感謝!!
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更年期による体質の変化なのかわかりませんが、この一年半ほど喘息の発作がありません。本当に治ったのかな?
それでもやっぱり、誕生月に良い思い出がないのと、一番喘息の発作が起きやすかったこの季節が苦手。意味もなく気持ちが落ち込んで焦ります😥
なので、本当に有り難いです😃
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外でランチも久々です。
美味しいものをたくさん食べて、元気いっぱい。