物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

ポール・セロー

 このところ、どうでもいいことから深刻なことまで色々な悩み事が重なって、自覚のないまま鬱々としていたようなんです。でも、ひとつひとつ地道に片付いてはいて、少し安堵。昼食後のひととき、ポール・セローの短篇集『ワールズ・エンド(世界の果て)』をパラパラめくり、2話目の「文壇遊泳術」を読んでいたら、物語の進行に合わせて肩の荷が少しずつ下りていくのを体感しました。そういうのって、実感できるものなのね(笑。

 で、こういう小説もいいなぁと思いました。訳が村上春樹氏ということもあるのでしょう、癖のないようで独特の癖のある軽妙な語り口に、つい気持ちよく読まされてしまうというのもあります。また、「作品の背景はかなり正確な英国文壇カリカチュアと解していいのかもしれない」と訳者のメッセージがある通り。ものごとをうまく進めるために主人公がするちょっとした気遣いや努力は、確かに必要だなぁとしみじみ思ったのでした。

 明日の9時半から、町田市公民館団体活動コーナーで子どもの本の読書会です。私もストレス解消に参加する予定です。よろしくお願いします。