物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

『爪と目』

 ここのところの疲れがたまって、ちょっとダウンしていました。やはり、この暑さで無理をすると危険ですね。

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 昨日はほとんど何もできなかったのですが、今日は少し仕事をして、芥川賞を受賞した藤野可織さんの『爪と目』(雑誌「新潮」4月号)を読みました。三歳の女の子と、母親が亡くなったあとに同居し始めた若い女性との関係あれこれが、妙にリアル。父親が呑気なのに比べると、女同士は怖い…。すごく目が良い女の子と、視力が極端に悪い女性の組み合わせ。「あなた」と二人称で語られるところも特徴。

 この同居する女性が、北欧家具を愛用するある種の人々のブログ閲覧にはまっていくのですが、ブログと実生活の微妙な距離も、なんだかリアルなんですよね。

 そう思うのは、こうやってブログに書く内容と私生活との距離というのが、いつも少しずっひっかかっているからかもしれません。テレビや新聞報道と現実との距離とか、もっと個人的に誰かが言ってることと自分の目に見えていることの距離とか。この距離をきちんと感じていたいなと思うんです。