物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

『ぐりとぐら』と『箱男』 

今日のピッピの活動は、午前中は絵本『ぐりとぐら』の読書会、午後は安部公房箱男』の読書会でした。メンバーは入れ替わりますが、続けて参加の方も多いんです。

あまりにも違いすぎる…と思いますよね。このギャップ。

でも、やってみたら、理屈よりも五感を使って楽しむ作品ということで案外共通するところもあって、意外でした。変に読書会と意識して難しいこと考えないで、体感してみるのが大事ですね。

ぐりとぐら』は子どもたちが大好きな絵本だということは皆さん実感していているのですが、なぜなのかはあまりよくわからないんですよね。色々子どもたちの反応を思い出して考えてみました。

話し合っているうちに色々なことが見えてきて、よくできた絵本なんだなと納得。

①知っている場所から始まる

 絵本を開くと、目に飛び込んでくるのはよく知っている景色やどんぐりなど。安心して世界に入っていけます。ここがひとつのポイントではないかというご意見。やわらかなタッチの、あれこれ想像する余地のある絵でもあるんです。

②展開の意外性

 物語が展開する(事件が起きる)わけですが、これは巨大なたまごを見つけるという嬉しいできごと。困るのは、どうやって運ぶかということですが、解決方法には意外性があります。

③感覚的に楽しめる

 巨大なたまごを運ぼうとしたり、硬いたまごを割ろうとするときに悪戦苦闘する感覚、焼き上がったカステラが焼き上がったときのあつあつふわふわの感覚。このへんのポイントが高いのではないかと。

④公平性がある

「けちじゃないよ、ぐりとぐら」大勢の動物たち(ワニやゾウまでいる)も食べにやってくると、快く食べてもらう。その公平な幸せ感。

これ、もしかしたら、『箱男』にも言えることかも…と思いませんか?

箱男』の読書会の後、みんなで箱を体感してみましたので、その写真をアップします。これが、入ってみるとなかなか落ち着くんですよ!

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