物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

リュドミラ・ウリツカヤ

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ロシア文学というとドストエフスキーチェーホフばかり考えてしまうのですが、先日ソローキンの『親衛隊士の日』がすごく面白かったので、なんとなくロシアの作家の本に手がのびました。

『ソーネチカ』(沼野恭子訳 新潮社)という、リュドミラ・ウリツカヤの小説です。どうも、作家が50歳直前に書いて、そのときに初めて出版された小説のようです。フランスなど、最初は海外で評価されたよう。

大変読書好きで容貌のパッとしない女性ソーネチカが主人公。図書館で働いていたときに、夫になる画家と出会います。結婚後、夫と娘は好きなことに明け暮れ、楽しく暮らし、それなりに社会で認められていきます。が、彼女の容貌のせいなのか、我慢強い性質のせいなのか、つまらない家事はソーニャにまかせておけと思われている。

うわー、日本的だなと思いました。

ソーニャはそれを苦に思わない。本を読むと幸せになってしまうんですよね。確かに、まあ、ないわけではない。いや、ありますね。

と言うより、私たちのサークルの主婦のみなさんも、まあ、こんな感じなんですよね。私はそれを否定するわけではないし、だからと言って肯定するわけでもないですけれど、どう考えるかは人それぞれ。そんなことを皆さんとよく話しています。

女性の生き方って難しい…。