物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

『抒情文芸』に投稿した小説

2014年春号(第150号)『抒情文芸』に私の小説を載せていただきました。ご興味ありましたら読んで下さい。『沼から戻る』という20枚の短篇です。

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選評に難解な小説とあって「えっ、そうなの?」とびっくりしましたが、丁寧に解説していただいたものを読むと確かにそうかもしれません。

「この作品は、瀕死の少女が、生死の境で見た幻想世界から、生の認識に至るまでが描かれています。」

どうしてこの物語を思いついたのか自分でもわかりませんが、モデルがあるわけではなく、沼の中からじわじわ湧き出してきた感じ。

それと、これを書いたのは去年の暮れで、まだ義母が脳梗塞で倒れる前だったのですが、主人公と義母が不思議と重なるような。どういう解釈になるのか難しいけれど、義母の物語になるのではないかなとも思います。

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義母は言語野をほぼ失ってしまったので回復は期待できないと思っていたのですが、実際に今日、夫の声に合わせて「ちょうちょ」の歌をうたったようなんです。