物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

久しぶりに読書会の報告(簡単ですが)

やはり読書会は、面白いですね。たまには写真も載せておきます。

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まず、午前中はアンデルセンの『雪の女王』について。

みんなで色々話をして、何度も脱線したりしているうちにだんだんと物語が読み解けていって、「深いねぇ…」と唸ってしまいました。

ディズニー映画『アナと雪の女王』と対比させて読んだのが思いのほか面白く、ひとつ言える大きな違いは、アンデルセンではゲルダとカイの純愛の物語なのに対して、ディズニーが姉妹愛というところ。今は、男性との恋愛よりもこちらのほうが受けるのでしょうか?

その内容は次号〈ピッピのくつした〉の載せる予定ですので、お楽しみに。編集長H氏がまとめてくれることになっています。

 

午後は綿矢りさ『亜美ちゃんは美人』について。

美人のさかきちゃんと、もっと美人の亜美ちゃんの心理に迫って意見交換をし、やはり読み解けてはいったのですが、どうしても最後までモヤモヤが残ってしまって、これは何だろう?ということになりました。

もやもやするのは、さかきちゃんがパートナーのことをそれほど好きじゃないように読めるところ。それから、自分の意志を通した亜美ちゃんも、彼のことをそれほど好きじゃないのかなぁと読めてしまうところ。それよりも、親しい人となんとなくおしゃべりしているときが幸せという亜美ちゃん。これは、彼のことではなく、女友達とのおしゃべりのことなんでしょうねぇ。

世代の違い?と考えるのはあまりに安易ですが、今日のメンバーの世代(40歳から50代くらいです)だと、もう少し男性に期待しているところがあったような気がして。綿矢氏が30歳だと考えると、やっぱり違うのかなぁ…と。

なんだか、午前中の話とも少々つながるような気がしました。

 

そういえば…

投稿しようと書いている小説、まだ書き切れていないのですが、30歳の女性の心理がいまひとつわからないんです。登場人物は私の意志に反して勝手に動いていっちゃうのですが、なかなか理屈で理解できなくて。まあ、理解しなくてもいいのかな…。

あ、でも、

これくらいの年代というと、最近、不可思議/wonderboyのポエトリーリーディングの過去の動画にちょっとはまっていますが、年代も性別も違いますけれど、すごくいいなぁと思います。昔も今も変わらないものがあるんですよね。いや、大きな話ではなくて、自分の中に、という意味でね。