物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

「ノルウェイの森」読書会と詩のワークシッョプ

まず、昨日の「ノルウェイの森」読書会の報告です。

11人の参加で前回より少なかったのですが、今回はむしろ少なくて盛り上がったのかなと思いました。性描写についての議論など気楽にできるメンバーだったので、より深く掘り下げられたかな~と思いました。

参加してくださったかたからのメールです。

 

「午後の読書会は人数が少なかったけれども、いろいろ話せて面白かったですね。

男性が考える性欲と恋愛、それが女性とどう違うのか、
1969年の20歳前後の男女と、
1987年の村上春樹と、
2014年の読書会のときのそれぞれの年齢、
そういうことの違いの話とか、
いろいろなバリエーションででてくる三人の関係についての話とか、
いろいろなキーワードがありましたね。
印象が濃いうちに、もう少し考えてみたいと思います。」

 

そうなんです。恋愛というのは2人でするものだけれど、3人の関係が基本というのがとてもユニークだと思いました。人と向き合う密な関係に耐えられないということなのか、それを避けるためにはどうしてももう1人の支えが必要になるんですね。

まずは、キズキと直子2人を支える3人目の僕、永沢君とハツミさんを支える3人目の僕。直子と僕の間には最初は誰もいなかったのでうまくいかなかったけれども、レイコさんに支えてもらうとか。

こういう感じってあまりピンとこなかったのですけれど、若い参加者の意見を聞くと、このへんが現代的と感じられるみたいでした。なるほどね~。

ラストの解釈も刺激的でした。直子と関わるためには、レイコさんに間に入ってもらうことが必要だったという…。そう考えると緑との関係は、電話の後にあまり発展するとは思えませんよね。結局、緑も、直子と僕の関係を支える3人目のキャラでしたかなかったのかなと。

 

それから、詩のワークショップ。仕上げは個々にすることにしました。

参加者からいただいた感想。

「私個人的には、一つ一つのシーンや観察を、
合体させるのが難しかったです。
様々なイメージや、他の人の言葉との化学変化の妙の
面白さを味わう以前でストップしたままという印象。
もう少し考えさせていただきますね。」

あとから思ったのは、もう少し丁寧にひとつひとつの言葉について考えても面白かったかなぁということです。まあ、次回に試してみましょう。