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物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

モンスター

ブログの更新が滞っておりまして、すみません。
まず、お知らせ。明日…じゃなくてもう今日ですね。

2月20日の午前中はぺーロー「赤ずきんちゃん」、午後は村上春樹の短編「鏡」「窓」「七番目の男」の読書会です。12時~13時半までは、昼食を食べながら編集会議があります。よろしくお願いします。

そうなんです。今、読書案内「ピッピのくつした」最新号を編集中です。
(来月中頃、町田市内で無料配布の予定)
編集長ブー子さんの趣味でSF特集になっているので、メンバーでキューブリック監督のあまりに有名な映画『2001年宇宙の旅』を観て座談会というのをやってみました。でも、情報量が多くてまとまりきらず、先週末、テーマを絞って再度座談会をしました。

この映画は、1969年アポロ打ち上げ前年の公開。様々な工夫を凝らしてとられた映像ですので、当時はたぶん言葉通りに宇宙を旅を満喫だきたのでしょう。いや、今観てもすごいですね。

でも、メンバーに印象に残ったところはどこかと問うと、多くの人がコンピューター(人工知能)ハルだと。「え、ハル?」「ハルの怖さ」だと。
「確かに、怖いよね」
「ハルの映像なんてただの赤いランプくらいなんだけれど、ランプが怖い。狂ったハルを止めようと相談している人間たちの唇を読んでいる感じがね」というのはプー子さん。

そもそも絶対ミスしないと言われる人工知能を過信して、正しい指令がハルだけに知らされるわけなんですよ。ハル以前に、そういう人間の考え違いがあるわけです。

このストレスがコンピュータを狂わせたのか、ハルがミスを犯す。そして、人間がスイッチを切ろうとするのを察知し、ハルが人間の命を奪っていくときのためらいのなさ。その前には人間と仲良くゲームなどしていたシーンもあったせいか、妙にゾッとする。

つい思い出してしまったのが、子どもが小さいときによく飼っていたカマキリ。毎日バッタ等の生き餌を捕まえるのは大変でした。そのバッタを虫かごに入れるとカマキリがすぐ仕留めちゃうんですけど、狩ったと同時にもう食べているんですよね。躊躇というか、少しの溜めもないのね。

カマキリに捕まる怖さったらないだろうと思うけれど、バッタはそれほど怖くないんだろう。人間だから怖いんだよね。

きっと人間と似て非なるところが怖いのだろうなぁ。
こういうのをモンスターとい言うのだろうか?

実は、このところ、モンスターというのが気になっているのです。

夫にそう言ったら、モンスターが出てくるよ、と映画をすすめられた。
デヴィッド・クローネンバーグの『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
舞台はハリウッド。映画の仕事に関わるセレブの世界で、色々な人々が関わり、あれやこれや事件が起こったりする。でも、もしかすると、すべての元凶はこの子のせいなのかなと思えてくる。

モンスターも怖いのだけれど、周囲の人々の弱さや悪意や差別心があることが明らかになっていくのも怖い。だからこそ起こる起こる事件のようにも思える。憎みきれないモンスター。

コンピューターハルとの違いは何だろう?
人間らしからぬ周囲の人々に比べて、あまりに人間的だからかもしれない。