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物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

東京大学で一葉・漱石・鷗外を読む

昨日2月22日(日)河出書房新社池澤夏樹編「日本文学全集」の明治の巻『樋口一葉 たけくらべ夏目漱石/森鷗外』が今月刊行されるのを記念したイベントに参加しましてきました。

青春小説「たけくらべ」「三四郎」「青年」のにゆかりの地に深い本郷の東京大学でということだったらしいです。少し早めに行ったら、整理券をもらうのに並んでいる人がたくさんいてびっくり。

その後、時間があったので学食で腹ごしらえ。どんどん売り切れてしまって選択の余地がなく、慌ててエコノミー定食というのにしました。窓口でエコと省略されると、なんかエコロジー定食みたいな気分になり、何が出てくるのだろうと変な妄想してしまいました。よく確認しないで券売機でチケットを買ってしまったので。410円でした。

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そんなことは、どうでもよくて…

第1部は「たけくらべ」にさわる、ということで、川上未映子氏のお話でした。原文を目で追いながら、川上氏の現代語訳を聞くというのが斬新でした。原書のシャープな1行が3行くらいになっているのですけれど、でも、なんだか樋口一葉の肉声により近づけるような不思議な感覚もありました。これはぜひ読みたいです。

第2部のシンポジウムは沼野充義氏の進行で、池澤夏樹氏、川上未映子氏、研究者の紅野謙介氏、ポーランドからカタジーナ・ソンネンベルク氏のお話。池澤氏が私小説を好まないということで、この文学全集の近代以降の巻は変わった選び方をしているのだと知りました。

太宰治私小説とは私は思わないし、私小説がいけないのかどうかもわかりませんが、確かに、日本の文学は変わりつつあるのかも。というか、変わらないと読者は離れていきそうですものね。

最近、読みたいと思う小説のほとんどが外国のものなのですよ。10年前はそこまでじゃなかったけれど。ひとつには、日本の小説を読んでいて、発見することが少なくなったかもしれないな。暇つぶしに文学なんて読む気がしませんからね。

そういう意味でも、この全集が古典の著名作家の現代語訳が中心になっているところが一番の魅力だなぁ。新しい発見がありそう。