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物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

甘草のつぼみ ゴーリキー『二十六人と一人』

もうすぐ7月。だんだん暑くなってきましたね。肉体労働の後はバテバテです。疲労回復には睡眠が一番と実感しますが、食べ物も大事なのかな。

今日は途中帰宅して、定期テスト中の息子とお昼ご飯。と言ってもご飯を炊くのが面倒で、パンでいいかなと。

この時期、私は相変わらずブルーベリーミルクにはまっています。健康に良いのかどうかわかりませんけれども。家族はヨーグルトと一緒に食べますが、私は牛乳派。ブルーベリーは味も好きだけれど、見た目も好きなんです。牛乳に入れると、星形が目立つんですよね。もしかしたら私は、サクランボと同じで、可愛らしい丸い実が好きなのかもしれません。

このブルーベリーは、エチョータという品種なのだそうです。

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そういえば、息子は食パンが好きですが、私はベーグルが好きです。丸いから? いや、歯ごたえのある食感が好きなのかな。

ベーグルと言えば、ロシアの作家ゴーリキーの『二十六人と一人』という小説に出てくる輪形の堅パンというのがベーグルなんだと思うんですよね。この小説がすごい。小説は一人称で書かれたものとか、三人称で書かれたものとか、二人称もありますよね。この小説は、パン焼き職人26人〈私たち〉によって語られていきます。

なんたって『どん底』のゴーリキーですからね、パン焼き職人の見た目も生活もひどいものです。

煤と蜘蛛の巣に覆われた重い天井を頭にいただいて、石の箱の中に暮らすことは息づまるように狭っくるしかった。泥と黴のしみだらけの、厚い壁の中は重苦しく、吐きそうだった……私たちは十分に眠りをとる間もなく、朝の五時に起き――鈍い無関心な気分で――六時にはもうテーブルの前に腰をおろして、仲間が私たちのまだ眠っているあいだにこしらえておいた捏粉で堅パンを造りにかかるのである。(『筑摩世界文学大系52 ゴーリキー』より)

でも、彼らには、堅パンをもらいにくる愛すべく少女ターニャがいるのです。

彼女と話すときはわたしたちの声もやわらかく、冗談も軽かった。私たちのところでは彼女のたるのものは何もかも特別だった。焼方職人は暖炉からいちばんこんがりとよく焼けた堅パンをシャベルでひ出し、上手にそれをターニャの前掛けにほうり込む。

こういうのを読むと、ベーグルに対する愛着が増します。ごく短い作品ですので、興味のあるかたは、読んでみて下さい。

さて、昼食の話。

それから、以前、甘草を食べたのですが、今度は甘草のつぼみが手に入りました。湯がいて酢醤油で食べるのがおいしいのかなと思いましたが、スタミナをつけようと、豚肉とズッキーニと新ゴボウと一緒に炒めてみました。

このアスパラみたいなのがつぼみです。ひとつ花が開いているのがあります。

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味はあまり癖がなく、少しねばっこい食感。ゴボウとズッキーニと甘草のつぼみの歯ごたえが似ていて、微妙に違うところが面白かった。

う~ん、元気になったかなぁ…。今夜は詩の朗読会に出かけます。