物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

タイトル 抒情文芸

『抒情文芸』2016年冬〈第157〉号に私の小説「縄文人」をのっけてもらいました。ありがたいことです。小説は、縄文遺跡がある近くの幼稚園でのお話です。

撰者の出久根達郎さんには、構成は一番成功しているけれど、タイトルがダメだとお叱りを受けました。「タイトルも、本文のうち、安易につけてはいけません」と。う~ん、タイトル、難しいです。タイトルはいつも悩んで、ぐるぐる回ってしまうのですよ。なんとかしないとね。

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そうそう、タイトルと言えば、先日紹介したアンドレイ・クルコフの『ペンギンの憂鬱』という本は、コメントくださったアーヘン大聖堂さんも読んでくださったそうで。

私も読み終えて、ラストに「ええっ、そりゃないよ」とびっくりしたのですが、日本語のタイトルは結構うまいなぁとじわじわ思えてきました。エンターテイメント的に唐突についたと思われた結末が、ひとつの解に思えてきたんです。そういう解もあり得るなぁと。

原書は最初「局外者の死」というタイトルだったのを、「氷上のピクニック」に改題したと訳者のあとがきにありました。タイトルでイメージはだいぶ変わってきますね。

というわけで、次の小説を書かなければ…。