物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

忘年会 カイエ・ソバージュ

忘年会のお知らせ。

明日12月18日(金) の読書会の後17:00~、みなさんで一年を楽しくしめくくりたいと思います。たぶん早割のある近くの居酒屋さんになると思います。お気軽にご参加ください。

肝心の読書会は、午前中がО.ヘンリー「賢者の贈り物」(朗読の後、ディスカッション)、午後は川上弘美「神様」と「神様2011」(これも朗読しましょうか)になります。

※来月の読書会は、1月22日(金)ウクライナ民話「てぶくろ」(絵本)とラモーナ・オースベル「ポピーシード」になります。

 

先日、アトリエまあん(↘りんく)のミズタマさんに貸していただいたサリンジャーの「フラニーとズーイ」を読みました。大昔、たぶん二十歳くらいの頃「ライ麦畑でつかまえて」と一緒に読んだはずなのですが、内容は記憶のかなたにとんでいってしまっています。こんなに宗教っぽい話だったかなぁと首を傾げながら読みすすめていきました。

あ、でも、少しも退屈するところはまったくなく、ボーイフレンドや母親に対するフラニーとズーイの若い元気いっぱいの言葉にぐいぐいひっぱられて読み進めていきました。と言うか、こういう会話がとても懐かしい…(こんなこと言うなんて、私も年ですね)。村上春樹さんの新訳です。

でも、結局、宗教に対しての会話のやりとりがなんだかしっくりきすぎて、これは昔読んだ本だなと途中ではっきりしました。若い時に読んだ本というのは、気がつかないうちに自分の血肉になっているのかもしれないですね。

そのへんを少し確かめたい気持ちもあって、先日、中沢新一カイエ・ソバージュ」シリーズの第四巻『神の発明』を読み始めたんです。中沢新一さんの本は、やっぱり二十歳過ぎの頃にあまりに面白くて夢中で読んだものでした。その切っ掛けがひょっとすると、「フラニーとズーイ」だったのかな(昔読んだのは「フラニーとゾーイ―」ですけどね)。

カイエ・ソバージュ」シリーズは第四巻からだとわかりにくい箇所があり、結局、第一巻『人類最後の哲学』に戻りました。ちょうどピッピの読書会で話題になった昔話「竹取物語」や「シンデレラ」の謎が説明されていて、なかなか興奮しましたよ。

(このシリーズは、かなりすごい内容が書かれている本ですけれど、それについて書く時間はとれそうにありません…。)

今は、第三巻『愛と経済のロゴス』を読んでいますが、ここでも短編小説がとりあげられていて、読書会でとりあげても良いかも。