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物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

もうすぐ東京国際文芸フェスティバル

本の紹介

このところプライベートが忙しくて時間がなかったのですが、読書は楽しくしています。その一冊。

先日、友人に借りた車谷長吉赤目四十八瀧心中未遂』を読みました。私はこの作家を知らなかったので何の予備知識もなく、私小説とはまったく思わないで面白いお話として読みました。

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タイトル通り、そのまんま心中未遂の話です。後半、物語がどんどん展開してやめられなくなりますが、前半の日々の暮らしの描写の部分になんだか癒されました。

語り手は、やきとりにする串を刺す仕事をしていますが、まあ、あれですね、主婦の仕事なんて毎日こんなものかな。主婦になる前から、私はものごころついた頃から内職など手伝わされてましたが、まあ、こんなものですね。

心中と言えば太宰治ですが、太宰は未遂じゃないんだなぁと妙に感じ入ってしまいました。若い人に人気の太宰ですが、私は若い頃はあまり好きじゃなかったんです。この年になって、良いなぁとしみじみ思います。

そうそう、国際文芸フェスティバルが明日から始まりますが、その前にこの土日〈10代から出会う翻訳文学案内〉というシリーズの2つのイベントにも参加してきました。

ひとつは御茶ノ水ソラシティで「〈新・世界文学入門〉沼野教授と読む世界の日本、日本の世界」沼野充義教授と芥川賞作家の小野正嗣さんの対談。文学は与えるものだというお話に、本当にそうだなぁと思いました。

もうひとつは東大本郷キャンパスで「シンポジウム世界文学村と愉快な仲間たち」各国の若手研究者11人ものお話でした。そういえば、ここでも、ロシア文学のかたが、文学に命を救われる体験をしたと語っていました。そうなんですよね。カザフスタンのかたが語った太宰治についてもなかなか衝撃的でした。

これからの文芸フェスが楽しみです。