物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

シェフの家

今日投稿締め切りの小説を仕上げるために…と言ってもごく短いものですが、ここのところ、小説世界に入るのが快感でもあり、しんどくもありました。体力を使うらしく、かなり疲れます。

まず書いている世界の季節が違うというのがひとつのハードル、主人公がだいぶ年下で21歳だったり、性格やら拝啓やら自分とはあまり一致するところがないので。以前はもっと自分に近い人のことを書いていたのですが、どうしてかどんどん遠くなる傾向です。もっと自分の足元にあるものを書いたほうがいいのでしょうかね?

今回の小説では、主人公がショッピングモール近くの温泉に入る場面があるんです。大きな露天風呂に入る感じを頭に思い描いて、自分でも入った気分。書き終えたら、本当のお風呂に入りたいなぁと思っていました。

というわけで、友人と4人で、南町田のクランベリーモールの近くにある万葉の湯に行ってきました。小説で書いたよりずっとアミューズメント要素の強い場所で、楽しんできました。

持っていたアメリカの短編小説集から、カーヴァーの「シェフの家」を朗読して、友人たちとミニ読書会もしました。別居してそれぞれが別の暮らしをしているアルコール依存症の夫と、その妻が、ひと夏を一緒に過ごす物語です。

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村上春樹氏の訳で読んだことがありますが、別のかたの訳だとまた違っていて、翻訳とうのもひとつの表現ともいえるんだなぁと実感しました。

それにしても、素晴らしい作品です。すごいなぁ、こんな小説が書けたらなぁと思いました。