物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

消滅世界

あまり寒くならずに過ごしやすいはずなのに、今年の暮れは妙に疲れていまして…。

書こうと思うこともあれこれあり、ブログを更新しようと毎晩思うのですが、諦めて寝てしまう日々でした。年賀状もまだ白紙のままです。

今夜は「月刊社会教育を読む会」もあったのですが、さぼって夕飯の買い物をしていたら主宰のMさんにばったり会うということもあったりしました。でも、さぼりましたね。すみません。

それでも、村田沙耶香さんの小説は何冊か読みました。まず、それぞれふたつの短編が入った二冊を読みました。

『ギンイロノウタ』(表題作と「ひかりのあしおと」も収録)のほうは、二作ともかなり壊れた感じの学生の女の子が主人公です。違うタイプですが「コンビニ人間」とも共通するところがあるようにも思いました。

でも、『星が吸う水』(「ガマズミ航海」も収録)のほうはどちらも20代後半の女性が主人公で、あまりに元気です。今どき珍しいなと思いました。

「星~」は女性たちそれぞれの彼氏とのつき合い方、「ガマズミ~」は年下の女性との性的ではない関係が描かれます。恋愛について語る主人公の考え方にがあまりにごもっとも。

先日の読書会で読んだレベッカ・ブラウン「パン」はなかなか難しかったようですが、この本を読むと理解の助けになるかもしれません。

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平行して長編「消滅世界」も読みました。恋愛関係と夫婦関係の違い、その形態が時代によってうつり変わるのはなんとなく想像できますが、かなりいっちゃっています。色々考えさせられ、面白かった。アメリカの小説『デリリウム17』、映画『ロブスター』なども思い出しました。

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どの作品も一般的価値観に縛られていないところが面白く、また、著者のエネルギーを感じました。元気なかたなかだなぁと。