物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

男女平等

昨日は少し前に観てここにもとりあげた映画「リリーのすべて」について、メンバーで語り合いました。映画は、結婚6年目の仲睦まじいカップルであるまま、体は男性だけれども性的自任が女性だということに気づいていく夫と、それを助ける妻を描いた作品です。

自分の性自任や性指向が確立するのはだいぶ遅いことが多いですし、たぶん現代は性的成熟が遅そうなので、自覚は更に遅くなるのだろうなぁと想像します。大変だと思うけれど、周囲が心無い差別をしなければそれほど苦しむことはないと思います。問題は、周囲の無理解ですよね。

私たちのグループ「ピッピのくつした」は18年ほど前、もともと男女平等政策の役割も担って発足したためか、性的マイノリティの話題をとりあげることは多かったように思います。だから、知識として知っている方が多いのですが、今回、久しぶりに性的マイノリティの話をしてみて、私たちからあまりに遠く、つかみかねる話題なんだなぁと実感しました。

40代半ばから50代というと、これから性自任や性指向が変わることも考えにくいですしね。…性的にそろそろリタイヤする年齢ということもあるのかなぁ(涙。

私自身は、5年ほど前に小説を書き始めて、自分は小説を書く人のタイプの性自任・性指向なのだと気づきました。今まで微妙に普通とズレている、変に熱く、変にクール、だと思っていたのが、ただの憑依体質なのだと理解してすっきりしました。

一時期、男女平等が行き過ぎているというバッシングもありましたが…

(どっちも行き過ぎに問題があるように私は思います。その主張が相手への攻撃ではなく、よりよい未来を目指していることが大事なのではないかと思います。)

でも、時代は平等にしないと現実生活が成り立たなくなっていく気配ですね。年代による意識の差も大きいように思います。そういう意識の違いによるギャップを埋めるための男女平等政策が必要なのかなぁと思いました。