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物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

「魔法のチョーク」読書会

遅くなりました。金曜の夜に開催した安部公房の短編「魔法のチョーク」の読書会について書いてみます。

まず、最初に朗読をしてもらったのですが、これが良かったですね。朗読って不思議です。間違えないで上手に読めたから良いわけではなく、読み手が物語世界に入ってしまうと、聞いている人も一緒に入れてしまうのですよね。

感想をいただいたので。

(^◇^)「魔法のチョーク」は私が読ませてもらったんですが、朗読しながら、おなかが鳴りそうなくらいおなかすくし、食べておなかいっぱいになったけど、5倍減るし・・・。気が気でなかったです。

実は、ピッピのメンバーで子の読書会の直前に、冒頭だけ朗読してみて、読書会まで行かない簡単な意見交換をしていたのですが、それは白紙に戻しました。

文学館の職員のかたが、色々な世代、色々な立場の方々で意見交換することで気づくことの多いのが読書会だとおっしゃっていましたが、今回はそれを強く実感しました。

世代が違うと育ってきた文化状況も違うので、まず、その違いを少し均さないとと思いました。ただ、それ以前に、参加者全員にとって一番理解しづらいのは「魔法のチョーク」の物語背景が第二次大戦後それほどたっていない時期、人々が飢えているのが普通の状況だと思います。50代後半のかたでさえ、飢えは経験していません。この点では、参加者に違いはないのでした。

まず、この作品を〈ドラえもん〉のようの物語だと30代の男性が切り崩していってくれたのが突破口となりました。なかなか深いところまで行けました。それより何より、たまたま初めて会ったメンバーなのに、物語に沿って個人的な体験を読解して語ってくださいました。それはすごく大事なことだと思うのです。

20歳前後がメインだった以前の流動的読書会から参加してくださったかたの感想です。

➡(^-^)流動的読書会は、初めて参加された方々のおかげもあって、すごくディープで刺激的な読書会になり、一気に目が覚めました。30代の男性と女性の方が、それぞれに参加されていて、興味深いご意見は「魔法のチョーク」を読み深めるのにとても助けられました。20代の若者が中心の流動的のときも刺激的でしたが、社会人を経験している30代の方の話は、また別の重さがありますね。50代後半の詩人の女性の方のお話もハードに深かったです。高校生になったばかりの男の子の存在も頼もしかったです。いろんな方が参加されるのは、面白いですね。

本当に刺激的でした。

来月はミランダ・ジュライ「水泳チーム」をとりあげます。よろしくお願いします。