物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

熱海レトロ その1

この春に子どもの受験が終わってホッとしたのもつかの間、自分に目を向けるとすっかりくたびれてしまっているというメンバーで、この週末、熱海に癒しの旅に出かけることになりました。

熱海というと、海に出て寛一お宮の像の前で記念写真、熱海城の方に上って場合によっては秘宝館なんていうのが若い頃の定番でしたが、私たちとしては今回そういうのもやめようと。熱海を通り越して来宮の駅で降りました。

徒歩10分くらいで着いたのが、時期外れの熱海梅園。梅は咲いていませんが、梅の実が青々となっています。このまま食べてはいけない実ですが、食べたくなる気持ちもなんとなくわかり、ちょうどいい塩梅の涼しさを感じます。

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これは、蝋梅(ロウバイ)の実。これはだいぶ趣が違います。ナウシカのオームみたい、と誰かが言っていました。見ていると微妙に動き出しそうですね。

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お天気でしたが、ちょうどよい日陰もあって、良い気持ちです。川辺には我が家の近隣でもよく見かけるフキやクレソンがありました。地続きの土地だということなのでしょうね。

梅園にはほとんど人がいなくてひっそりしています。せっかくなので、各々好きなところを散歩しながらスケッチでもしようということに。

私は普段、植物をスケッチすることが好きなのですが、この日はひっそりしたところにあった人工物が目につきました。梅園の右奥、韓国式庭園の中にあったものです。

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看板を読んでみたら、2000年、熱海で日韓首脳会談が熱海で行われ、翌日は梅園を散策されたのだとか。当時の森善朗首相と金大中大統領の名が彫られた友好平和碑です。そういうことがあったのですね。

更に奥に進むと、山本晋平記念館というのがありました。童謡「しゃぼん玉」「てるてる坊主」「兎のダンス」「黄金虫」や「ゴンドラの唄」など、今もよく知られる大正期の童謡を作曲したかたですね。黒いピアノと白いピアノが展示してありました。

古い建物の中に入ると外の景色も違って見えます。なんだか異界に来てしまったよう。

 

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「古いガラスなので、斜めから見るとゆらゆらしているのですよ。熱海市内でこういったガラス窓が見られるのは、起雲閣を含めてここと3カ所だけです」と記念館のかたが教えてくれました。

 

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「山本晋平さんは第二次大戦中に東京から熱海に移住されました。線路の向こうの来宮神社にあった建物を、そのままここに移設して記念館にしたのです。来宮神社には行かれました?」

私「あ、これから行ってみます」

ということで、梅園から来宮神社へ。

来宮神社には、国指定天然記念物になっているご神木「大楠」がありました。樹齢2千年を超えているそうです。パワースポットになっているそうで、癒しには最適ですね。1周すると寿命が1年延びるのだとか。

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熱海泊。夜景はこんな感じです。私が住んでいるところよりも明るいです。

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