物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

高校演劇地区大会「朝が来て夜が来ること、夜が明けて日が昇ること」

今年も、多摩南地区の大会が桜美林大学プルヌスホールで開催されています。実は身内が出ているということもあるのですが、それ以前に高校演劇はその年その年の傾向があって大変勉強になるので以前から足を運んでいます。

今日はその初日。出演校も増えているようですし、今年はどの作品にも独自の見どころがあって、レベルが高くて驚きました。……もしかしたら、若い方々は物語が大事ということに気がつきつつあるのでしょうか? だとしたら嬉しいな。

特に、最後に上演された桐朋女子「朝が来て夜が来ること、夜が明けて日が昇ること」には心打たれました。西暦2100年、感情を持つようになったAIが自分は何者か、人間とは何者かについて考えていく内容。過去の記憶を持たないAIの視点で若い人たちの世界を見ていくという設定も自然でとても良かった。

最近は人工知能が小説を書くなんていうこともできるという話(まあ、完全オリジナルではないようですが)もあり、ちょうど気になっていたテーマではありました。自分たちの生活領域を脅かすAIというものに人間は反感を持つものらしいのですが、そのあたりがAIの視点で語られることで見えてくるものがあります。それって、物語の基本的な手法だなあと。

若い方々から学ぶことは多いですね。明日も行ってみようと思います。