物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

季節の変わり目ですね。

先日の庄野潤三「愛撫」の読書会は刺激的でした。私自身、あれっ、こういう話だったのか、という発見がありました。共依存っぽい小説だなぁと思っていたのですが、そうではなくて本当の恋愛なんですね。本当の恋愛が描かれた日本の小説があまりに少ないので、うっかりしていました。

主人公の女性は、もともとはたぶん優秀で何やら才能のある女学生だったんでしょう。ところが、現在の夫に惚れて人が変わってしまう。周囲もそれを惜しいと思っている。でも、愛することを知った女性は、後悔していない。

ところが、歳月を経てその熱が冷めてくるんですね。冷めたときに夫が今までと違って見えてくる。それは、たぶん夫の側も同じ。夫婦お互いになんとかしなければと思っている、その時点を描いた小説なのでした。

なかなかにショッキング。身につまされました…。

それとは関係なく、季節の変わり目のせいか喘息気味。あまり自覚できないのですが、呼吸が十分にできていないらしくて、すぐ疲れてしまいます。休まず仕事もしていますが、その他のことになかなか手が回りません。

はい、ちょっと休憩。

f:id:machienpro13:20170925122732j:plain

先日観た映画「サーミの血」について書きたいと思っているので、あとで書きます。