物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

箱根に行ってきました。

めずらしく夫と意見が合い、久しぶりにロマンスカーなどに乗り、箱根の日帰り温泉に行ってきました。

お天気だったけれど思ったより風が強く、露天風呂に入っているときは良いのですが、出ると寒いのですね。風で飛ばされてきた紅葉の葉がお湯の上にはらはらと落ちてきて、冬だなぁと実感しました。

お昼ごはんには蕎麦と丼ものをいただきました。

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あまり考えずに書棚から持ってきたのが田山花袋の「布団」。内容は知っていますが、昔読んだはずなのにどこにも覚えがなく、もしかしたら読んでいなかったのかなぁと。

確かに、自然主義文学というのは、なんとなく古臭い印象で好んで手にとる気はしませんでした。でも、読み始めたら、なかなか斬新。いや、今の時代に読むから刺激があるのでしょうか。

ブログに書き忘れていましたが、先週、近代文学館で作家の島田雅彦氏の講演を聞きました。クリエイティブライフに散歩は欠かせないと言う話でした。散歩ということで、事前の宿題が出ていて、ルソーの「孤独な散歩者の夢想」と大岡昇平の「武蔵野夫人」を読んでいきました。

ルソーと言えば「エミール」ですね。私は教職をとっていなかったので、第一子が生まれた直後に読み、えらく感動したものです。でも、「孤独な散歩者の夢想」のほうは、この「エミール」を書いたことでパリから追放されたルソーが恨みつらみを抱えた自分の内面をじっくり観察してしつこく描写している作品です。え、こんなんなっちゃったのかぁ…と。

でも、やっぱり自分の内面を見ないと、自分を制御することはできないんじゃないかと思ったのです。読書会で「布団」を読んでみるというのはいかがでしょうね。

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