物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

花袋忌

昨日は創作表現講座の後、夕方6時から先日の田山花袋「蒲団」読書会を踏まえての「2回目ゆるゆる読書会」というのをやってみました。じっくり考えるタイプの人は読書会の後にあれこれ考えて気がつくことが多いらしいので、そんなことを気楽に話し合ってみたいという提案があったのです。

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少し外れた話などもしつつ…と思っていた筈なのに、かえって花袋の文体についての話で盛り上がってしまいました。ちっともゆるゆるではありませんでした。創作表現講座で私小説など書いたせいでもありますね。続けて参加したかたもいましたし。実際に書いてみると、見方が変るものです。

このところ私も「蒲団」についての批評をあれこれ読んでみたのですが、学生時代の持っていたイメージはもうだいぶ古くなっていること、新に再評価されていることも知りました(でも、なぜかあまり広まっていないような)。

そして、昨夜はうっかり気がつかなかったのですが、今日は花袋忌。1872年に栃木県(現在は群馬県)で生まれ1930年5月に亡くなったのですね。本当に遠い時代の人なんだなあ。

今回再読してみて、田山花袋の小説の技術が現代に受け継がれていることを実感しました。感謝。