物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

総会とクッツェー「恥辱」読書会

総会は無事終了。その後、大きな鍋で煮た豚汁すいとんをみんなでいただきました。最後に菜の花も投入。すいとんは事前にこねて寝かせてあったので、かなりモチモチ感があり美味でした。

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なめこも入ってますね。こんな感じ。みんなで食べるとやっぱりおいしいですね(^o^)/

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すいとんの他に、お赤飯やお菓子の差し入れもありがとうございました。

その熱気(どなたかは食堂の匂いだと…)がまだ漂っている中で、クッツェー「恥辱」の読書会が行われました。

この作品は6年前に一度とりあげたことがあるのですが、そのときは主人公に対して非難の声が多かったように記憶しています。今回は再読のかたが多く、クッツェーファンのかたも参加されたこと、この6年の間に時代が変わったこともあるのかな。むしろ主人公の正直さが痛々しいという意見が主流でした。

私も田山花袋の「蒲団」を思い出しましたからね。男性の心の中がリアルに描かれているところが誠実だなぁと。

ただ、それで明らかになってしまうのは女性の置かれた状況。人種問題を扱った作品だと見られているかもしれませんが、それよりも女性問題にさりげなくメスを入れているのではないですかね。

今回の参加者は女性のみでしたが、だんらこそ女性の視点で考えることに不慣れなことも意識させられました。

せっかくなので女性だけでしか話せないような内容にも踏み込み、普段は語れない本音も飛び出しました。出産経験のある人とない人の見方の違い等も確認。読書会ではこんなこともできてしまうのですね…。

みんな同じになるのではなく違いを理解することが読書を楽しむ第一歩なのかもしれません。なかなか貴重な時間でした~。