物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

「高野聖」読書会の報告

今月の読書会のテーマは、泉鏡花が28歳のときに書いた代表作「高野聖」でした。
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たまたま汽車の旅で知り合った僧侶と同宿した若者が、彼の不思議な体験をドキドキしながら聞くという筋です。古い日本の伝統が残る1908年の小説ですが、話に深くはまりこんでいくスピード感はなかなかにスリリング。次々に新しい場面が展開していくところ、むしろ現代のゲーム感覚に近いものがあるかも、とも思いました。
有難いことに、ネットで当会を見つけてくれた飛び入り参加者もありました。新しい視点が入るとまた見えるところも広がり、楽しさも倍増しますね。
皆さんに共通だった感想は、酷暑が続いていた折、山蛭の巣を抜けた後に美女に流水をかけてもらうところでは気持ち良かった。涼しかったと。
ただ、こういうところに男性の意見がなかったのは少々物足りなかったという、今回は女ばかりの会合でした。
と書いたところで、いやいやそうじゃないでしょう?という意見も。
早熟な技巧派天才を、寄って集って解体し賞味、男が飛び込んできたなら「馬にしちゃえば良いんじゃないの、売れるんだから」「兎なら美味しく戴けるし」「蟇なら軽く干して唐揚げさ」との魔女の宴だったのでは?
えっ…😨そ、そういう見方もできますかね…。受け取り方は、人それぞれ。
読書会の面白さは参加してみないとわかりません!
男性の方、歓迎します。