物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

野外美術展と「JR上野駅公園口」読書会

次の読書会の課題本は、柳美里さん「JR上野駅公園口」です。
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11月26日(金)13時半より町田市民フォーラム3階多目的室にて、会費は500円です。

午前10時からはリフレッシュお茶会(お茶は持参してくださいm(_ _)m)もあります。こちらは無料です。

よろしくお願いしまーす。

先日はメンバーの野外美術展に行ってきました。屋外は安心だし、とても気持ち良かったです。
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メンバー立川さんの作品です(↑↓)
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「夜の靴」読書会

読書には良い季節になってきたのではないでしょうか😃
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横光利一「夜の靴」皆さん全集を図書館で借りたり、青空文庫を利用したり、手に入れにくく苦労されたかもしれません。でも、別の読書会で読んだときに購入していたかたもいました。

今回少し違ったメンバーの組み合わせで行われたせいか、物語が違って見えてくる読書会の醍醐味もあったかと。
本作は、戦後すぐの疎開地山形で始まる作家自身のリアルな日記を下敷きにした小説。作者が言うようにいくつもの短編小説を集めたようなボリュームがあり、様々な情報が溢れており、切り口によって色々な話をすることができました。
どちらかというと戦争のカラーに染まっていた作家が世界の反転の衝撃を農村で受け止めつつ、作家の本能である観察を淡々と続ける。
現在のコロナ禍とも重なる、世界の変化を乗り越えるときのヒントが隠されているようにも思いました。

MINAMATA

読書会で石牟礼道子さんの「苦海浄土」を読んだこともあり、ジョニー・デップ主演の映画「MINAMATA」を見てきました。

読書会の前にユージン・スミスの同タイトルの写真集も手にとり、どの写真も独特な美しさがあって魅せられたのを覚えています。

予告編を見ても、これは絶対に面白いだろうなとは思っていましたが、最初からぐいぐいと物語に引き込まれ、フォトジャーナリストという表現者ユージンという人間に吞み込まれていました。本当に、人間は仲間と共に生きるものなのだと感じられた映画でした。とても良かったです。

物語の骨格や物事が起こる動機付けがしっかりしているからなのでしょう。考える間もなくラスト。呆然としているうちにエンドロールも坂本龍一の音楽も終わっていました。勉強になりました。

それと、ジョニー・デップが私がイメージしていたユージン・スミスにあまりにそっくりだったこともこの映画の醍醐味。似すぎてます。

左が映画のパンフで、右は今読み終えたユージン・スミスの伝記です。この伝記も筋金入りで、児童書ですが大人も楽しめます。

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これは、ジョニーかユージンか?

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伝記の裏表紙のユージンです。

ラインスタンプ

最近急に思いたって、ラインスタンプを作るようになりました。作るときと作らないときのむらがあります。たぶん小説に行き詰まったときにスタンプを作ると気分転換になるのかな。先日ここに載せた写真を使ったものもあります。
そのうち、読書会仕様のスタンプも作ってみようかなぁ。

[実感のある気持ち]
https://line.me/S/sticker/16714315/?lang=ja&utm_source=gnsh_stickerDetail

[ナチュラルでちょっとボーイッシュ]
https://line.me/S/sticker/16889444/?lang=ja&utm_source=gnsh_stickerDetail

[前向きな羊の坊や]
https://line.me/S/sticker/16763777/?lang=ja&utm_source=gnsh_stickerDetail

ソーシャルディスタンスのお誕生会あり、読書会は盛り上がり

あっという間に9月も終わりですね。

今月はお誕生月なので、ソーシャルディスタンスを心掛けつつ運営会議と一緒にお誕生会もしていただきました。だいぶ間隔をあけてメンバーでケーキをいただきました。美味しそうななケーキの彩りも日さびな感じで、目に眩しすぎました。

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つい、写真にとってスタンプを作ってしまったくらいです。最近、心の癒しにときどきスタンプを作っています。形や色を楽しむと心が落ち着くような気がして。

9月の読書会は小川洋子さんの「密やかな結晶」をテーマに行いました。新しいメンバーも加わり、会話は深まったり広がったり呼吸をするようにつながっていきました。ひとりでは到底たどり着けないような場所まで行けた時の心地よい達成感。コロナ禍ではかなり刺激的です。

人々がいろいろな物の記憶をひとつずつ失っていく物語は、思ったよりもコロナ時代と似ていました。私たちの場合は失ったものがあることすら忘れてしまっているらしく、意識しないと忘れてしまっていることにも気づかされました。コロナ時代には新しい代替品が出てくるせいでもありますが、人間は思ったより現状に慣れてしまうのかもしれません。

物語から認知症を連想するという意見もあり、そこから飛躍して脳内の海馬が委縮するのではないかという話にもなりました。海馬は短期記憶と関連があるようですね。とすると、古い記憶は残るのでしょうか? 私自身は加齢に伴い、このあたりは最近の関心事です。

古い記憶は懐かしさと関連するだけでなく、愛することとも深くかかわっているのではないか…と考えると、そういったものは残るのでしょうか? でも、主人公は際限なくどこまでも失っていくのです。

失うことは幸せではないか、という意見もありました。いや、幸せではないという意見もありました。なかなか恐ろしい問題です。

今後の読書会の予定

読書会の予定を決まったところまでお伝えしておきます。
9月24日(金) 小川洋子「密やかな結晶」
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10月22日(金) 横光利一「夜の靴」
11月26日(金) 柳美里「JR上野駅公園口」
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いずれも場所は町田市民フォーラム3階多目的室。時間は13時半から15時半。
午前中(10時~12時)にはコロナ禍リフレッシュお茶会もあります。お茶は持参になります。

よろしくお願いします(^o^)/

9月の読書会は「密やかな結晶」

次の読書会は9月24日(金)13時半からです。コロナ禍で話題になってきるという小川洋子『密やかな結晶』について語り合いたいと思います。

10時からのコロナ禍のお茶会もありますので、よろしくね。今のところ各自お茶持参になりますm(_ _)m

どちらも町田市民フォーラム3階多目的室にて。換気には力を入れていきたいと思います。

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『密やかな結晶』は25年以上前に出版されていて、最近翻訳版が注目されたのですね。確かオウム事件の少し後に手にとった記憶があります。先月の『ソラリス』とはかなりテイストが違いますがブラッドベリ華氏451度』を思い出しました。
コロナ対応も、欧米と日本とはだいぶ違うように思いますが、物語の世界での人々の生き方も日本的で、欧米だったら違っただろうなぁと。ただ、その違いというのは単純に両極端というのではなくかなり捻れているのではないかと思えるのですよね…