物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

一秒の奏でる世界

昼間はすごい日差しでしたね。午前中、用事があって日傘も帽子もなしで外出したら倒れそうになりました。そんなこんなで午後はお昼寝と思ったのですが、久し振りに夫がお休みだったので、二人で午後から横浜にショート映画を観に行きました。

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面白かったのが『一秒の奏でる世界』(小寺和久監督/2013)という19分の映画。

地球の自転が止まってしまい、夜も、季節もない世界。子どもは学校以外には外に出てはいけないことになっているけれど、高校生の夏菜子はルールを破り、かろうじて母が持たせるレインコートを着て外に出る。

立ち入り禁止地区になっている危険な隣町にまで入ってしまう。1秒を知るために。自分の名前に入っている夏を知るために。変化に満ちた世界を知るために。

たぶん、そんな話だと思うけれど、その架空の設定があまり厳密ではなくてちょっとわかりにくい。ここまで現代人は現実から隔離されたところで生きているのかなという気もしました。

でも、3・11後にはこういう世界にいると体感したし、実は今もそのままなのかもしれない。そう思うとかえってリアルで、詩的でもあって、何かを渇望する切実な感じは、現代を生きる私達にあるものだと共感できます。

その中で高校生のカップルが心を通わせるやりとりが心地よく、やばいポイントではなないけれど、ある種のポイントをつかれた気がしました。

映画の後、雨に降られてしばらくカフェで雨宿り。確かに、こういった自然の変化を体感することで人は生きているって実感するものなのかな、なんて思いました。