蓮池
まだまだ暑い日が続いております。都心に行ったらあまりの熱帯夜に驚きました。
でも、植物は涼しげ。蓮がみずみずしくて見ていて癒やされました。
いや~、茂っていますね。
蕾にシオカラトンボがとまっています。
ふ~、疲れてしまったので、夜に続きを書きます。とりあえず、写真だけアップ。
夜になりました。どうも疲労がとれませんが、本の紹介をしますね。
「ユリイカ」の今月の作品の選者をされている日和聡子さんの『御命授天纏佐左目谷行』(講談社)という本です。3つの短編が入っていますが、擬古文調というのか、古いようで現代的で文体が妙に面白いです。よそよそしいようで、親しみが持てるみたいな不思議な感じ。日本人的に楽しめる感覚があるんですよね。
表題作。
語り手でモラトリアムの私(猫)が黒色の毛並みを持つ君子の指示を受けて繭君(まゆぎみ)の終日君(ひねもすくん)、またの名を御蛹様(おさなぎさま)のお供をして旅に出るんです。名前がいかしてます。
蚕の描写が妙に正確なところがまた良くて、ちょうど『ノルウェイの森』を読んだあとだったので、つい重ねて読んでしまいました。あ、違った、繭が出てくるのは『1Q84』でしたっけ。いや、ラストは『ノルウェイの森』との違いを考えてしまいました。