物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

ターニングポイント

週の後半の3日、めいっぱいではありませんが、私は賃労働をしています。今日も、それで早朝に家を出たら、町内に恐ろしくたくさんの猫がそれぞれに気の合う同士のんびり寛いでいて、あまりに気持ち良さそうにしていて驚きました。

いや、別に猫天国でいいのですが、むしろ、そのあまりに平和な光景に、これってほとんどの住人には知られていない光景なんだろうなぁと思うと、なんだかもったいない気がしたんです。だって、やっぱり幸せそうな光景を見ると、幸せな気分になりますからね。

で、一日あれこれあって、夜の帰りがけ、つい居酒屋で焼酎のお湯割りをちょっとだけ飲んでしまいました。いやあ、なんておいしいんだろう、幸せっ、と思いました。もう、この年になるとちょっとしたことで幸せを感じてしまうんです。だって、江戸時代とかだったら死んでるもんね。

酔っぱらって、子どもに「ごめんね~」と電話したら、いいよいいよ、という気の毒そうな声が帰ってきました。ああ、もう自分のほうが弱者なんだなぁとしみじみ思いましたね。50になってだいぶたちますが、ああ、もう違うステージに突入ちゃったんだなぁということを不意に思い知らされました。

それで早めに切り上げて、ほろ酔い気分でふらふらと気持ちよく家まで歩着始めました。駅から我が家に帰るには、どの道、森か野っ原を通らないとけない位置にあるのです。その帰り道、外灯に照らされた森があまりに美しくて感動しました。そういうことって、若い頃からときどきあって、あまりに景色がきれいで脳内麻薬がばしばし出て、泣いてしまったりするんです。

今夜は泣きはしなかったけれど、若い頃と同じようにそんなふうに景色が見えることを嬉しく思いました。酔っぱらっているので、耳鳴りも気にならなくなって、多幸感に襲われます。

草原をサクサク歩くのがまたなんとも気持ちが良くて、私は子どもの頃から草っ原をずんずん進むのが好きで、ただ、子どもの頃は都会にいたので何も気兼ねなかったけれど、今はさすがに蛇はいないかなと確認しますけれどもね。高級絨毯の上を歩くよりも気持ちいい。

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それから、彼岸花が咲き乱れていたところも通ったのですが、そろそろ花も終わりのよう。ただ、そんな様子もなかなか趣がありました。

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帰ってキッチンで水を飲んでいたら、いつものヤモリが迎えてくれました。可愛い奴め。