物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

図書館子どもまつり アンドレイ・タルコフスキー

最初にひとつ連絡を。

少し先の話になりますが、来春の町田市図書館子どもまつりで〈演劇ワークシッョプ〉と〈子どもと一緒の読書会〉をする予定です。たぶん3月26日土曜日になると思います。

ということで、図書館にエントリーしてきました。よろしくお願いします。

 

図書館で、そうだタルコフスキーのことを調べようと思いたちました。確か、昔、話題になって頃に関連本がたくさん出ていたような気がしていたもので。

タルコフスキー 若き日、亡命、そして死』(馬場朝子編 青土社)を借りて読んでみました。1996年にNHK教育テレビで放映された番組をもとに、そこで紹介しきれなかったものを含めてタルコフスキーの生涯をたどる構成になっている本です。写真も多く、最後には沼野充義氏の解説もあります。

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妹マリーナさん夫妻、タルコフスキーの学生時代からのお友だちによるインタヴュー、それぞれの人が語るタルコフスキー像が微妙に違っているところがリアルでした(変な人であることは確かですが)。そんなもの、全部推測に過ぎないわけですからね。人間は二次元ではなく厚みのあるものですからね。

タルコフスキーの映画も、画面が美しいと言うけれど、あまり絵画的だとは思えないのですよね。平面ではなく、空間と時間を表現しているところに惹かれます。いくつものイメージや意味が同時に重なって、単純なイデオロギーで解釈できない、

面白かったのは、ソ連の厳しい検閲の中でタルコフスキーが映画を撮るのがどれだけ大変だったかという話と、いや、他の自由な国ではお金にならないような映画を撮るのはもっと大変だったのではないかという話のギャップ。どちらも本当のことなんだろうと思いました