物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

「ラオスにいったい何があるというんですか?」 いちご大福

今朝、ピッピのメンバーであるプー子さんに村上春樹著『ラオスにいったい何があるというんですか?』を借りて、その足で東京の反対側にある実家へ向かいました。母がめまいがするというのでね。

本は、いくつかの旅行記をまとめたもの。都心を通り越して向こう側まで、かなりの時間を電車に乗っていますので、往復でだいぶ読み進みました。プー子さんが面白いと言っていたアイスランドへの旅も面白かったし、私にはタイトルになっているラオスの風景が、妙にリアルに感じられました。

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というのは、どうも私の側に理由があるようで、行ったこともない森やメコン川に何かどうしようもない懐かしさを感じます。見たこともないのに、どうしてかな…。いや、見たことはあるんですよ、中国の雲南省で。確か、あのときも、心がかきたてられたのでした…。

そうか〈沼〉だな、と気づきました。私が育った実家のある場所には、かつてあちこちに沼がありました。だから、きっと、沼に帰っていく気持ちになっていたのでしょう。そう思うと、生理痛でお腹までしくしく痛みだしました。実家に帰るというのは、嬉しい反面、どうも気が重いのです。

実家では、具合の悪い母に代わって、もうすぐ80歳になる父が昼食を作っていてくれました。沼色の食べ物。炊き込みご飯とみそ汁、それから、力うどん(餅が2つ入っていました)。父も同じ量を食べました。これは…食べすぎだろ。

夕方には、小学校時代の同級生がいちご大福をもってお見舞いに来てくれました。予想をはるかに越えて美味。これも、沼の食べ物でしょうかね。

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友人と両親は健康法についての、それも玉ねぎの話でどこまでも盛り上がっていきます。なんで玉ねぎなの、全然わからない。私は取り残されます。…沼の言葉でしょうかね?