物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

沼へ

物心がついてから毎日絵を描いてきたものですが、いつの間にかほとんど絵を描かなくなってしまいました。まあ、たぶん、結婚とか出産をきっかけにしてだと思いますよ。…ということは、20年くらいのブランクがあるということです。家族のケアが仕事になったことによって自分のための表現ができなくなったのかもしれません。

今、唯一描いているのが、私たちが出している読書案内「ピッピのくつした」の表紙かもしれません。次号はどんなのにしようかな。

そんなことを考えていたら妙な気分になってきて、ふっと自分のために絵が描きたくなってきました。生理が終わっちゃったかと思ったら終わってなかった(笑)せいでもあります。

ユリイカ』の今月号に書いた「いとしい」という詩には、生理が終わっちゃった向こう側の世界を書いてますが、実は、まだこっち側にいました。

表現というのは面白いもので、そのまま写しとろうとすると何も表現できません。距離が必要なんだと思うんです。でも、人生の転機、もうちょっとこちら側から見ておきたくなったのかも。…いや、自分でよくわかっていません。小説用のノートを開き、手元にあった色鉛筆を手にとっていました。

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たぶんテーマは〈沼〉なんだと思うんですよね。

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私の場合、表現手段は言葉がメインになってしまっていて、絵はもはや他人に伝えるというよりも自分を納得させる要素のほうが断然強くなっていることを痛感。こっくりさん的に、頭ではなくて手(身体)が勝手に描いた絵です。