物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

300年のヒント

昨日、友人に誘われて、詩と土器を制作しているおさないひかりさんと写真で表現する川上向子さんの展覧会に行ってきました。

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水道橋にある「路地と人」という不思議な展示空間に向かうため、恐ろしく急な階段を上がる動きをがしているうちに、身体が開かれていくのを自覚してもいました。

それでも、言葉以前の言葉である詩、窯を使わず野焼きで焼かれた土器の優しさに不意打ちをくらいました。また、写真というフィルターを通した既視感をかきたてられる距離感に動揺しました。

どうしよう、と思いました。この社会に立っているためにいつも身体に入っていた力がふっと抜けていくような。なんだか困ってしまいました。

作品は「寿命」や「身体」の不確かさへの疑問がテーマのようです。それは、誰もがそれぞれの年代で考えること。それが、半世紀生きてきた今の私にはひりひり痛くてたまらないのですよね。

つまり、この展覧会がすごく良かったということです。表現ということについて、何かひとつ考えが深まったということです。