物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

「カーマンライン」ショートムービー

この日曜、横浜でショートムービーをいくつか観てきました。

〈イギリス特集ショートフィルムプログラム〉ということで、『カーマンライン』(2014)という24分の作品が面白かった。と思ったら、やはりいくつかの国際短編映画祭などで賞をとっているみたいです。

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夫婦と何か大事な試験をひかえた学生の娘と三人で暮らす一家の物語。その家庭のしっかり者の妻が突然奇病に罹り、ほんの少しずつ宙に浮きあがっていく。その上昇スピードは加速度的に増し…。

あれ? どこかにそんな話があったような気がしてきました。

そうそう、レイ・ヴクサヴィッチ『月の部屋で会いましょう』という33も小編を集めた本の中の、確か最初の作品。「僕らが天王星に着く頃」というタイトルだったと思います。

上昇していくだけでなく、皮膚が少しずつ宇宙服になっていくという皮膚病に侵された妻の話だったと思います。それも、奇病ではなくて流行病。…皮膚が宇宙服になっていくっていうのは、ちょっと詩的で、なかなか想像できませんけれどもね。

映画のほうは、皮膚はそのままなので、もっと現実的です。

映画と小説の表現法の違いを考えてしまいました。