物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

「光の届かない国」見ました

和光高校の文化祭に行って、演劇部の「光の届かない国」を見ました。

地図にものっていない世界に忘れられた小さな国。何かの実験なのか、ドームのような頑丈な分厚い壁に閉じ込められ、パーチという機械によって光や空気や水を供給してもらっています。ところが、この機械が2年後に停止することになり、それまでに壁を壊すという役割を担って働いている若者たちの物語。

見ているうちに演劇世界の中に入り込んでしまう入り込み方が半端なく、終わって初めて我に返りました。オリジナル脚本だそうですが、すごくよくできていて、これはそうとうに練られたのだろうと想像しました。

脚本だけでなく、色々な観点でよくできていて、計算されているのだろうと思いました。舞台美術に凝りすぎないところとか、演技が上手すぎないところとかも含めてです。リアリティがあった…。感動しました。そして、この物語の意味について考えさせられました。

社会の色々なことと重ねることもできると思いますが、大人になるということそのものを意味しているのではないかな…と。現代、大人になることって、大人にとっても大変なことなのではないかと思う今日頃ごろです。

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これは演劇とは関係ない、野外ステージの風景です。ここも不思議に盛り上がっていました。何ごとも、きちんと熱中し、盛り上がることが大事だなとしみじみ思いました。というか、それもひとつの才能だなと。