物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

ワークショップと「コンビニ人間」読書会

昨日のピッピの活動。

午前中は「非言語コミュニケーション」というお題をいただいたので、言葉を使わないで、更にグループになって伝え合う演劇ワークショップをしてみました。小学生が3人参加してくれたので、大人とは違う視点の表現の幅も広がりました。

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すみません。この暑さと寝不足で疲れていたもので、ウォーミングアップのゲームは省いていきなり本題に。このへんは中盤、昔話をグループで演じるための相談をしているところの写真です。

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桃太郎、一寸法師、おむすびころりんをサイレントで演じてもらったところ、臨場感あふれるダイナミックな演技となって、みごたえありました。

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午後は、村田紗耶香「コンビニ人間」の読書会。

村田氏の小説の中でも群を抜いて成功している作品だと思うのですよね。様々な側面から読めると思いましたので、まず参加者皆さんの意見をそれぞれ語っていただきました。

こういう場合、みなさん協調性があるので、どうしても他の人の感想を踏まえたリ、他の意見にひっぱられるということがあるものですが、今回は違った印象。それぞれみなさんまったく違ったことをおっしゃっていて、それに気がつかれていない様子に驚きました。

やはり「コンビニ人間」は、色々な要素がどういうカラクリなのかパチッと合ってしまって、絶妙な世界が描かれてしまっているのですね。そのみごとさ。小説世界の深さを思い知らされました。

プロフェッショナルとして小説を書くこととプロフェッショナルとしてコンビニ店員となることが重なって感じられました。この小説を書くということは作家として大変優れていますが、主人公もコンビニ店員として優秀。努力は最大限でも、最初はそれほど優秀ではないという設定でしたが、その壁を人間業とは思われない道筋をたどって越えるという物語だったのではないかなと私は思いました。