物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

与謝野晶子展

GWも後半に入りましたが、皆さん楽しくお過ごしでしょうか。

我が家は家族みんな普段と変わりなく過ごしていること、仕事もほぼ休みなく、急な水道工事などもあり少しも落ち着きません。

それでも、昨日は神奈川近代文学館与謝野晶子展に行ってきました。生誕140年だそうです。先日読書会をした「蒲団」の田山花袋と同世代の人ですね。

展示を見ているだけでエネルギッシュというだけでなく存在感がある人だったんだろうなぁというのが伝わってきました。それでいて子どもを11人も育てているということを想像するだけで私などは疲れてしまいます。

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驚いたのは、商人であったはずの晶子の父親が教育に思いが強かったのか、娘を満3歳で小学校に上げてしまったこと。そういうのは遺伝なのでしょうか。3歳はさすがにやりすぎで続かず、5歳で入学し直したようですが。

それにしても「思いの強さ」というのはすべての原動力なのかもしれないなあと。ただ、これがやっかいなのです。私もたぶん普通よりはやや「思い」が強い人間だと自覚していますが、それだけで周囲との摩擦が絶えません。

「思い」がないと何ごとも前進しないと思うのですが、「思い」を隠して周囲と同調することだけを望んでいる人は意外に多いものです。考えもなしにむやみやたらと進んで行くのもまずいと思いますが、考えなしに周囲に合わせること前提というのは何のために生きているのか。

私が育ったのは思いは出来る限り抑制して無難に生きるというのが家訓のような家だったので、子ども時代は家庭に適応できませんでした。両親が善良な人々であることが理解できていたので、なおさら厄介でしたね…。ということを思い出しました。

文学館を出たところあたり、港の見える丘公園のバラが満開でした。晶子さんのようなバラが咲いていました。

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