物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

第3回創作表現講座

初回は参加者のみなさんがやりたいと思っていることを探ってみたのですが、目指すところがあまりに違っていることに途方に暮れました。そりゃそうです。文章を書くということにだって色々な目的があるわけですから。

でも、2回目に新宿御苑を散策したことをもとに「私小説を書いてみよう」ということを仮テーマとして文章を書いてもらって、少しずつその違いが理解できるようになりました。

そして第3回目。宿題もしてきてもらってその朗読からスタートした今回はなんとなくグループとしてやっていく方向性も見えてきたような。

私が予測していたよりもみなさん文章を書く技術が高く、さすが「ピッピのくつした」編集に長年関わってきただけのことはあるのです。ただ、それより何より、実はとても個性的なのにそれがうまく隠されてしまっていること。

最初に書かれた文章の朗読を聞いて思ったのは、たぶん年齢が40代50代ということもあると思うのですが、文章の書き方の型ができてしまっていること。みなさん基本がとても真面目で良い方々なので、日本人的な同調圧力に抗えないということもあるのでしょうね。それは全然悪いことではありませんし、本当に良い人だということなのだと思いますが、見方が固定されてしまうと本を読んでも面白くないし、面白い文章も書けません。

それぞれ違った障壁を上手に取り除くことで自由になれるのではないかと感じました。たぶん、私が出来る最大のことはそれなのかなと。

人称のことやら、ものごとをずらしてみることなどなかなか言葉にしにくい話をした後、今回も自然散策をしました。皆さん何を見ているのやら。あとで文章を書いてもらったらあまりに違っていました。う~ん、やっぱりね。

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