物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

路地の奥の家

先週の読書会ではリービ英雄「路地の奥の家」を取り上げました。このところ「苦海浄土」「忘れられた巨人」と長編が続いていたので、今回ほんの数ページの作品で話題が発展するのかどうかちょっと賭けみたいなところがありました。

でも、作品にあまりとらわれすぎずに、むしろ参加者のみなさん個々の発想が膨らんで自由に話ができたという印象です。参加者の皆さんが普段している仕事、関わっていることもそれぞれなので、その立ち位置でぶれない話をしていただくことで考えが深まりました。

実際に仕事の中でものづくりをしてきた中で体感した日本のやりかたと西洋のやり方の違い、より良いものを作るのか利潤を上げるために効率を考えるかということだけでなくそもそもの思考方法の違い。また、技術や工芸とやや違った、アートや表現活動に関わっている方々の方法論の微妙な匙加減など。

アメリカ人として生まれたリービ英雄さんが日本人の感覚を新しいと思い、自分が日本人だと思っていくところ、私たち日本人の読者がその文章を読んでその感覚を体験していけるところがこの作品の面白さなのでしょう。

私自身、自分の仕事の参考になりました。

 

読書会では縄文人が食べていたというサルナシをいただきました(左)。キウイフルーツを小さくして味を濃くしたような。大変栄養価が高いらしいです。右は山梨でとってきた鬼胡桃。

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