物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

金沢の縄文

金沢に行こうと思ったひとつの動機に、相模原市の博物館で昨年末に聞いた能登縄文土器についての講義の影響があったと思います。まず先端部分にお魚の口を模したような能登の真脇式土器の形に、そしてそれが相模原に伝わったことにびっくりしました。

これです。この土器の先っぽが口の形なのではないかと。

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金沢から相模原まで伝わっているというのはどういうことなのでしょうね。町田市の土偶(まっくう)と北海道の土偶が酷似しているというのも不可解ですし、縄文人のやることって本当に現代人の常識を超えています。私なんて、北陸新幹線が開通していなかったら金沢に行かなかったかもしれないのに。

ただ、車なしに真脇に行くのはほぼ無理らしく、時間もなかったのであきらめてしまいました。兼六園の近くにある石川県立歴史博物館があったので、ここにあるのではないかと行ってみました。

お魚土器、ありましたよ。上の写真です。以前見たものよりお魚っぽくなくて、相模原の土器に似ているように思いました。相模原の人はお魚の口とは思わないで、デザインを取り入れたのでしょうね。そういうのってワクワクします。

実は、展示室のほとんどが水槽だったチカモリ遺跡の資料館に足を踏み入れたときに似た驚きを、石川県立歴史博物館でも感じました。

これが博物館です。

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もとは旧陸軍の施設として明治期に建てられたものらしく、さすが100年の風格があります。

ひとつめとふたつめの棟の間に入口があるという看板があったので、この道を歩いていきました。そのひとつ目の棟の向こう側を見て、あっと思いました。

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この透明な物体。二つの棟の間にあった休憩所の不思議なデザインに目が釘付けになってしのまいました。すごい。

もちろん中に入ってみました。入らずにはいられませんよね。

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ここで休憩しました。何だろうこのセンス。金沢の雨に濡れない仕様なのでしょうか。これ、面白いし、妙に落ち着くんですよね。

自動販売機で買った抹茶ラテを飲みながら、この休憩室、土器の先端のお魚の口のデザインと通ずるかもしれなぁとぼんやりと考えました。全然関係ないかもしれないですけどね。