物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

次の読書会「家庭の医学」

明けましておめでとうございます。

今年最初の読書会は1月27日(金)13時半~、お題はレベッカ・ブラウン「家庭の医学」になります。私自身も含め親の介護に関わる参加者が増えてきましたので、もう一度読んでみようということになりました。参加費500円。
午前中のリフレッシュお茶会もあります(無料)。まだコロナ対策引き続き、お茶は持参でお願いします。この日の会話の内容を読書案内「ピッピのくつした」次号に載せようとの案もあります。

冊子は3月に出そうと思っています。

その後の予定も、決まっているところまでお知らせしておきます。

2月24日(金)今村夏子「星の子」 
3月24日(金)川端康成「雪国」
4月21日GWの為第3(金)ミラン・クンデラ「存在の耐えられない軽さ」
5月26日(金)アニー・エルノー「事件」

よろしくお願いします(^o^ゞ

2022年最後の読書会

今年最後の読書会の連絡でーす(^o^)/

12月23日(金)13時半~、お題は最近芥川賞をとった高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』です。場所は町田市民フォーラム3F多目的室、参加費500円。
午前10時~のリフレッシュお茶会もあります。こちらは参加費無料。

 

前回の『フランケンシュタイン』の読書会は深いところまで行けて刺激的でした。

メアリー・シュリーの小説の技術もかなり意図的、現代的で驚きました。この時代でなぜ?ご両親も立派な方々だったのでしょうねというのをしみじみ思いました。

あれから、メンバー何人かと前から見たかった映画『プリズン・サークル』上映会&監督の坂上香さんの講演があったので、これに参加しました。

映画で紹介されているのは刑務所で1000人に1人くらいしか受けることができないTCという更生プログラム。これは、起こした事件やかつて自分が受けてきた子ども時代のトラブル等を真正面からとらえなおすものらしく、ピッピでこれまでやってきたことにあまりに似ていました。

それがうまくいく人、いかない人がいること、若い方が効果的ということも、ピッピの活動でもそうだなぁ…と。

それから、久しぶりに抒情文芸に拙作を載せていただけました。

フランケンシュタイン

今月の読書会、今回は少しだけ早めのお知らせ( ・`д・´)ですよ。

11月25日(金)13時半から。読書の秋ということで、ちょっと長めのM・シェリー「フランケンシュタイン」(どの翻訳で読んでもOK)にしました。

ずっと前から読もうと思っていて読んでなかった作品なので、ちょっとドキドキ…

場所はいつもの町田市民フォーラム3F多目的室、参加費500円です。

午前10時~のリフレッシュお茶会もあります。こちらは参加費無料。お茶は持参してくださいm(_ _)m

 

昨日はメンバーの立川さんが参加している黒川の屋外展を見てきました。毎年行ってるけど、今年は特にどの作品にもエネルギーがそれぞれの方向にまっとうにあふれている感じがして、スカッとしました。やはり表現するって良いなぁ!!

読書会の予定

遅くなって申し訳ないですm(_ _)m読書会の予定をお知らせします。

午前中10時からリフレッシュお茶会も開催します。こちらは無料です。

 

∇2022年10月28日(金)13時半から15時半まで、町田市民フォーラム3階多目的実習室にて読書会を開催致します。参加費は500円です。

テーマは砂川文次『ブラックボックス』です。

(昨年芥川賞作品ですので、文藝春秋2022年3月号、群像2021年8月号にも掲載されています。)

その後の予定は…

∇11月25日(金)

M・シェリー『フランケンシュタイン

∇12月23日(金)

高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』(最新の芥川賞受賞作品なので、文藝春秋2022年9月号、群像2022年1月号にも掲載されています。)

▽2023年1月27日(金) 作品はまだ未定。

次の読書会は9月23(日)「レイニー河で」

9月の読書会は23日(金)13時半から、秋分の日になります。祝日ですので、平日参加できない方も是非ご参加ください。

お題は、再度ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』からリクエストのあった「レイニー河で」をとりあげます。

正しい戦争とは思っていなかったベトナム戦争への招集通知を受け取った若者。どうするべきか迷い続ける繊細な心理が描かれています。

苦しい選択です。でも、こういう気持ちに近いものを見なさんも経験したことがあるのではないかな。今の時代、皆さんが心に抱えているもやもやも語り合えると良いかと思います。

場所はいつもの町田市民フォーラム3階多目的室にて。

10時からリフレッシュお茶会(情報交換会)もあります。飲み物はご持参ください。

「半日」読書会

今月の読書会は森鴎外にこんな小説があるのだなぁと意外に思える短編「半日」をとりあげました。家庭内の嫁姑問題をリアルに描いた作品です。

主人公の夫は、同居する母親と妻の間に立ち、どちらを贔屓するわけでもなく2人を気遣い上手にバランスをとりつつ暮らしています。7歳の娘を溺愛している様子もほほえましく描かれています。

でも、語り手の分析が少々妻に批判的なせいでしょうか、読書会では、妻の立場より夫の母親に同情して読んだ人が多かったようです。ただ面白いことに、娘がいる参加者は妻に同情し、息子がいる参加者は母親に同情するという傾向もありました。

同じものを読んでも感じ方が二分することに驚き、嫁姑問題は簡単には解決しないんだなぁと実感。ちょっとした論争はそれなりに発見も多く(#^.^#)それぞれの参加者の生活に引き寄せて読めたので、今回、とても楽しい読書会となりました。

 

私が個人的に読んで気になったのは、この夫の絶妙なバランスとりです。それぞれを立てて、家族に影響力を及ぼす言動はとりません。人間が出来ているのか、自己防衛の壁が厚いのか、本心が見えにくいのです。

現代の女性と比べれば自由に行動できなかったであろう明治の女性たち。妻と母親は相手を攻撃するばかりで、問題を解決する術は持っていません。コントロールできる立場にいるのは夫だけではないかと思うのですけどね。

大事な仕事もキャンセルせざるを得なくなった夫は、謎の余裕をかましています。暴言を放つ妻に暴力もふるわないし、厳しく叱ったりもしません。あくまでも穏やかに、常識的な夫像からはみ出すことはありません。

 

そんなことを考えつつ、読書会の日の夜、よく利用しているU-NEXTで、前から気になっていたレニー・アブラハムソン監督の「ルーム」という映画を見ました。

高校生のときに誘拐され、7年間監禁された女性の話です。

映画が始まって、納屋に監禁されたジョイと、妊娠させられて生まれた5歳になる男の子が脱出するまでの物語なのだろうと予想しました。

実際、狭い部屋に閉じ込められた2人の生活には息が詰まりました。窓のない納屋には天井に明かりとりの小さな天窓しかありません。生活品は、日曜に半ば気まぐれに男が持ってきてくれるものだけです。

そんな辛い生活ではありますが、体力維持のために運動のエクササイズをしたり、料理や工作をしたりとジョイは最大限の知恵を絞って子育てをしています。育児の経験もなかったはずのジョイですが、立派な母親として行動し、男の子も素直にまっとうに育っています。これはすごいなと思いました。

そして、男の子が5歳の誕生日を迎え十分成長したことを感じたジョイは、ついに脱出を計画します。この計画はかなりの危険を伴いますが、男の子は優れた働きをして無事脱出に成功。でも、映画のテーマはそこではなかったのです。

閉じ込められた部屋から出た後、2人がそれぞれどうなるのか?

男の子にとっては最初に見上げた大きな空を見た時の感動、ジョイにとっては7年ぶりに解放された歓喜がありました。でも、広い、広い世界で、それは長続きしなかったのです。むしろ、今まで部屋という囲いに守られていたからこそ、2人は幸せに暮らしていたのではないか?

部屋とは何だったのだろうと考えさせられます。そこを乗り越える大変さ。

この映画、ひとつの誘拐事件を描くことにとどまらず、普遍的な事柄を描いています。それで、つい読書会のこととも比べてしまいました。

 

更に気になり、翌日、同監督の「フランク」という映画も見てみました。

おかしなロックバンドがレコードを作るために皆で合宿をしています。そのリーダーは、つるっとした大頭の被り物の男フランク。カリスマ的魅力があるこのリーダー、何があろうとこの被り物を脱がないのです。まともに食事はできないので流動食ですし、シャワーを浴びる時には大頭をビニールで覆います。

なるほど、この映画では、部屋の代わりに被り物に閉じ込められているのです。

いや、自ら閉じこもっているのですね。閉じこもっているから能力を発揮できるのか、周囲に認められるのか? この被り物の秘密はラストで少し明かされますが、難解です。

森鴎外の作品と単純に比較するには少し無理があるかもしれませんが、小説と映画2本を重ねて考える楽しさはありました(^^♪

「ピッピのくつした」出来上がりました‼️

新しい読書案内「ピッピのくつした」です。
次の例会(10時からのリフレッシュお茶会と13時半からの読書会)で配布致します。場所はいつもの町田市民フォーラム3階多目的室です。図書館にもありますので、声かけてみてください。

読書会の課題本は、今こそ読むべきなのではないかと「夜と霧」です。是非、ご参加くださいm(_ _)m

これは私の手持ちの旧版ですが、新版は読みやすくおすすめです。

あ、これです。