物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

チャイナタウンからの葉書

小説を書き始めよう、書き始めよう、と思いながら勢いが足りなかったのですが、やっとこぎ始めた自転車のような状態です。抒情文芸の締め切りまでにはまだ1カ月あるので、それとは別に、しばらく自由に進んでみようかなぁと思っています。 先日の読書会でと…

初ポエトリー劇場

昨日は西荻窪の奇聞屋というお店での「ぽえとりー劇場」というイベントに参加してました。私はそういうものに参加したことがありませんでしたが、「今回はスラム(競技として朗読を競う)というより、シンプルなオープンマイクで分かち合いを大事にするイベ…

「青い鳥」と「サマードレスの女たち」

昨日の読書会は、前半はメーテルリンクの「青い鳥」、後半はアーウィン・ショーの短編「夏服を着た女たち」でした。いつも午前午後で関連のあることが多いのですが、違いが際立ちました。 「青い鳥」は、ベルギー生まれのメーテルリンクによって1908年に書か…

モリエール「人間ぎらい」

最近、続けて読んでいた戯曲のひとつ、90年代にアメリカで書かれた「ウィット」について少し。 小学校教師のマーガレット・エドソンという人が書いたものです。社会的地位を得た英文学者である50代の女性が、突然末期ガンを宣告されて激しい副作用のある辛…

「犬たち 現代の動物寓話集」

前回の流動的読書会で本谷有希子「犬たち」をとりあげて、若い方々と色々お話したのは妙に印象に残りました。たぶん、40代から50代の私たちのとらえ方と少々違っていたからではないかと。 この物語、人嫌いで町の人々とは距離をとるのに、無数の真っ白な…

金曜日は読書会です。

先週の土曜日、町田市文学館ことばらんどで島田氏連続対談の二回目に参加しました。歌人東直子氏とのお話。短歌というのはどうも苦手ですが、短歌と小説は距離があるという島田氏の話に、やはりそうなのかと。自分の気持ちを表現することに興味があるかなの…

流動的読書会「犬たち」

先週の金曜日、若者中心の〈流動的読書会〉で読んだのは本谷有希子氏の「犬たち」という短編です。『異類婚姻譚』に入っている短編です。 これ、ピッピのあるメンバーが読んで「え、何これ、わからない」と言い出したことがきっかけで何人かが読み、人嫌いの…

「ピッピのくつした 20号」できました。

すみません。酔っぱらっていてお知らせが遅くなりました。 おかげさまで、ついに読書案内「ピッピのくつした 20号」ができました~❤ 全部メンバーの手作りです。 町田市各地の図書館に置いてありますので、欲しい方はもらってくださいね。

「ピッピのくつした」印刷と製本

今日は、読書案内「ピッピのくつした 20号」の印刷と製本があります。 N編集長より: 16日(水)13時~16時頃、中央図書館6階小会議室にて、冊子の製本作業を行います。飛び入り参加、歓迎。作業の後、できたてホヤホヤの「ピッピのくつした」をお持ち帰り…

デモクラシーと表現活動

このところ演劇をたくさん見ていました。プロの劇団ではなく、若者による公演です。 まず「ロミオとジュリエット」を見ました。美しい若者を見るだけで楽しいし、迫力があったし、演技も上手でしたが、何かもやっとした気持ちが残り、なんなのだろうと考えて…

シャーマン・憑依と人の気持ちを知ること

先月の読書会で大江健三郎「死者の奢り」をとりあげたのですが、参加者のみなさんに読解が非常に難しいようだったのが、どうしてなんだろう…とじわじわダメージを受けています。日本でたった2人しかいないノーベル文学賞作家の本を読めないのは悲しいですよ…

島田雅彦連続文学対談「日本の物語を語り合う~文学はなぜ必要か~」

昨日は町田市文学館開館10周年の記念企画として、島田雅彦氏×古事記の研究をしている三浦佑之氏の対談を聞きに行きました。連続対談の一回目です。「古事記」のマヨワの物語とハムレットの共通性から、シャーマンと作家、DNAやゲノムの話にまでなりました…

芽むしり仔撃ち

「デリリウム17」の後でしたので、大江健三郎の「芽むしり仔撃ち」を読んだのはショックでした。思い切りガツンと頭を殴られた気分。ライトノベルではなく、リアリズムで表現するとこうなるんだな…とも思い知らされました。 描かれ方の違いは大きいですよ。…

デリリウム17

このところ大江健三郎の初期の短編を少しずつ読んでいますが、気分転換にアメリカのベストセラー『デリリウム17』を読んでみました。 ハリーポッターシリーズをはじめ、この本のような、子ども(若者)から熟年まで幅広く読まれているクロスオーバー・フィク…