物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

2013-01-01から1年間の記事一覧

2013年12月31日

もうそろそろ今年も終わりですね~。 ところが、家族それぞれ忙しくて、顔を合わせる暇もありません。 今も、せっかく料理を作ったのに誰もいないのでひとりで日本酒を飲んじゃっています。 ちょっと酔っぱらっているかな。大丈夫かな? ゆっくり読書する時…

リュドミラ・ウリツカヤ

ロシア文学というとドストエフスキーやチェーホフばかり考えてしまうのですが、先日ソローキンの『親衛隊士の日』がすごく面白かったので、なんとなくロシアの作家の本に手がのびました。 『ソーネチカ』(沼野恭子訳 新潮社)という、リュドミラ・ウリツカ…

ノーベル文学賞作家 ル・クレジオ氏の講演

2013年12月18日東京大学で、2008年にノーベル文学賞を受賞したル・クレジオ氏の講演がありました。雪になるかもと言っていた日です。雨でしたが、整理券をもらうのに外に並んでいて、あわぁさすがにすごいなぁと思いました。…と言いつつ、9番だったので良い…

翻訳と読み聞かせ

昨日は津田塾大の公開講座に行ってきました。私たちの読書会でもとりあげたクッツェーの『恥辱』を翻訳された鴻巣友季子さんのお話でした。 タイトルは、新訳はコンテンポラリー文学であり得るか? 読書会で最近とりあげた『星の王子さま』『キャッチャー・…

「これもダンス?」なコミュニケーション

カラダを使って面白いことしてみませんか? ということで、土曜日3回でやってきた「親子でダンス!」という講座が昨日で最終日でした。私たちピッピのくつしたのメンバーと子どもも多数参加させてもらって、すっごく勉強になりました~。 何より、言葉を使…

明日のワークショップのご案内

12月14日(土)13:30から「親子でダンス!」の3回目になります。講師はダンサーの外山晴菜さんです。小学生と保護者を想定していますが、どなたでもOKです。当日参加もたぶん可能だと思いますので、良かったらお越し下さい。会場は、町田市なるせ駅前市民…

高橋源一郎さんと川上未映子さんの対談

昨日の夕方、明治学院大学横浜キャンパスの国際学部付属研究所というところで、作家の高橋源一郎さんと川上未映子さんの対談を聞いてきました。時間的に諦めようと思ったんですけれど、無理して行って良かった。 小説についての色々な話はなかなか興味深い内…

新しい広場をつくる

わたしたちのやっている市民活動を今後どう展開(継続)していくかということは、経済的にだんだん厳しくなる状況下、年々工夫が必要になっています。 そんなことをあれこれ考えている中、平田オリザさんの『新しい広場をつくる』(岩波書店)を読んで、なる…

グレート・ギャツビー

昨日は新しい参加者も迎え、フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』の読書会でした。あらためて読んでみて、やはりすごい小説だなぁと思いましたし、読書会も刺激的でした。 貧しい生まれながらお金持ちになったギャツビーと上流階級に生まれたデイジー…

今後の予定

そろそろ年末に近づき、みなさん忙しいので、一日の活動日に盛りだくさんな内容です。 今月6日、午前中はバーニンガムの絵本『いつもちこくのおとこのこ ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー』(谷川俊太郎訳)の読書会です。ワークショップの要素…

親子でダンス 2回目

11月30日(土)市民企画講座「親子でダンス」の2回目の報告です。 今回は振付家・演出家・ダンサーの外山晴菜さんをお呼びしての「これがダンス?」なコミュニケーションでした。今回はどちらかというと、やや小さい子どもたちが多かったかな~。子ども…

ジャン・フィリップ・トゥーサン

ベルギー生まれの作家、ジャン・フィリップ・トゥーサン氏の講演会に行ってきました。タイトルは「小説の真実」です。場所は東大本郷キャンパス、訳者の野崎歓先生の通訳でした。 私はトゥーサンの本をデヴュー作の『浴室』から90年前後に出版された最初の…

新しいすいすい童話館

義母がスイミングスクールの季刊新聞「す~いす~い」に童話を連載してまして、今回もイラストを描かせてもらいました。そろそろ引退するという話も出たのが嘘のよう。予想外に斬新な物語です。

親子でダンス 初日

報告が遅くななりました。土曜日の講座の様子です。 前半はコミュニケーションゲーム、後半は「物語に入っちゃおう」のワークショップでモーリス・センダックの『かいじゅうたちのいるところ』の中に入ってみました。 今回の初めての試みは、新聞紙を使った…

ウラジーミル・ソローキン

この秋にに翻訳出版されたばかりのウラジーミル・ソローキンの『親衛隊士の日』を読みました。本の装丁も帯もすごすぎ!と思ったんですけど、中身が本当にこの通りだったので、もっとびっくり。 今どき、偽表示に慣れてしまっていていけませんね。装丁の力っ…

ワークショップのご案内

まだ定員に達していませんので、どうぞお越し下さい。小学生と保護者を想定していますが、希望者は誰でもOKです。親子当日参加もたぶん可能だと思います。よろしくお願いします。

『ぐりとぐら』と『箱男』 

今日のピッピの活動は、午前中は絵本『ぐりとぐら』の読書会、午後は安部公房『箱男』の読書会でした。メンバーは入れ替わりますが、続けて参加の方も多いんです。 あまりにも違いすぎる…と思いますよね。このギャップ。 でも、やってみたら、理屈よりも五感…

〈主婦が性を語る 2〉

昨日のワークショップの報告。 先日試みた「主婦が性を語る ワークショップ その2」というのをやってみました。大事な問題ですからね。 前回、女性に性が絡むとマイナスイメージになりがちで、どうしても罪悪感の話になってしまうということ、その罪悪感も…

童話の挿し絵 と フランク・オコナー

義母に、同人誌に童話を書いたので挿し絵をお願い、と言われて、挿し絵を描きました。童話のタイトルは「太陽灯の先生」です。戦争中の東京浅草あたりを舞台にした物語です。 童話と言っても、そんなに楽しい話ではなくて、挿し絵もちょっとおどろおどろしく…

ざらざらしている感じ『東京プリズン』

ミズタマさんのギャラリーウォークとはらっぱ彫刻展に行ってきました。 展示については、ミズタマさんのブログに詳しく紹介されています。(→http://atelier-maan.hatenablog.com/) でも、ちょっとだけ。 これは、はらっぱ彫刻展です。作品としてきれいに隔…

水族館と物語

今日は新江ノ島水族館に行ってきました。クラゲ、きれいだったなぁ…。 というか、海洋生物はやっぱり陸の生きものとは違う生きものなんだなぁと思いました。けれど、海の生きものも個体差はかなりあって、色々な個性があることを実感しました。あきらかにし…

個人的な話 ユリイカ 11月号

なかなか本屋さんに行けなかったのですが、なんとか文芸誌の棚の前に立ちました。私は気が弱いので、ええい、と気合いを入れて手を伸ばしました。『ユリイカ』11月号、今月の作品に掲載してもらえていました。すごく嬉しかったです。 でも、実はこの詩、先…

今日のワークショップ 〈主婦が性を語る〉

今日のワークショップの報告。 日本ではセックスレス夫婦が多いと言われます。別に普段そんなプライベートなことを女性同士で話題にしませんが、そういう状況が進んでいることは、なんとな~く肌で感じています。 というわけで、試みに「主婦が性を語る ワー…

アリス・マンロー『イラクサ』

雨の日曜日、すっかり読書三昧です。 まず、ロシアの作家ウラジーミル・ソローキンが今月来日したとネットで知って、『愛』という短篇集を読んでみました。暴力やエロスやスカトロジー満載の作品ばかりで、すごいなぁ、元気だなぁとため息が出ました。ドスト…

センダック『かいじゅうたちのいるところ』  ワークシッョプ と 堀辰雄『風立ちぬ』読書会

今月の活動日です。午前中は子どもの本の読書会。今回はちょっとだけワークシッョプ的ウォーミングアップをしてから、モーリス・センダック『かいじゅうたちのいるところ』をとりあげました。 実は、この絵本、11月の公民館のダンスの講座で使おうと思って…

読書案内『ピッピのくつした』最新号

みなさん、お疲れ様でした! 『ピッピのくつした』最新号を今月11日(金)に印刷・製本・発行しました。実は、全部手作業です。これ、製本の様子(↓)。 今回の特集の目玉は、保護者による小学校の読み聞かせ特集ですかね。色々体験談なども含め、座談会を…

ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』

余裕が無くて、少しご無沙汰していました。明日は11月の講座の打ち合わせと、冊子「ピッピのくつした」の編集会議があります。冊子は10日印刷なので、大詰めです。みなさん、よろしくお願いします。 ところで、このところ何をしていたかというと・・・ …

「ピッピのくつした」のことが海外で紹介されました。

8月1日に町田の公民館にきていただいた英国労働者教育協会(WEA)のジュリア・ブラディさんからメールをいただきました。(そのときのことは、8月1日のブログに書いてあります。) ジュリアさんが私たちピッピのことをレポートに書いてくれたみたいなの…

きんこんの会

21日の土曜日、國學院大学たまプラーザキャンパスで開催された「きんこんの会」に参加しました。重い障害を抱えた人が支援によってコミュニケーションをする会です。いただいた「きんこん通信 第4号」の柴田保之先生の言葉では、こう書かれています。 「…

突然ですが、背景を取り替えます。

なんかうまくいかない…。本当はこんな絵です。これでも、画像をうまく取り込めていなくて、青島の後の日付が切れていますね。前作と同じく1987年2月15日に描いたものなんです。スケッチを2枚も描くなんて、よほどのんびりしていたのでしょうね…。 ま…