物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』

 余裕が無くて、少しご無沙汰していました。明日は11月の講座の打ち合わせと、冊子「ピッピのくつした」の編集会議があります。冊子は10日印刷なので、大詰めです。みなさん、よろしくお願いします。

 ところで、このところ何をしていたかというと・・・

 読んでいたのはミランダ・ジュライの短編集『いちばんここに似合う人』(岸本佐和子訳 新潮社)です。美術系の方だからなのかなぁ、30代の著者の感覚の幅が広いことに、色々な角度からとらえられる世界に妙に共感しました。フェミニズムを踏まえていることはすぐにわかるのですが、そんな単純じゃないんですよね。そういうところに、豊かな文化の中で育ってきた人の余裕を感じ、心が満たされました。

 本のあとがきを読んだら、著者が学生時代を過ごした90年代半ばのポートランドは「ライオット・ガール(Riot Grrrl)」と呼ばれるフェミニズムとパンクロックを融合させたムーヴメントの真っ盛りだったのだと。そこからCDをリリースしたり、映画を撮ったりし始めたようです。

 You Tubeで2008年横浜トリエンナーレに展示された『廊下』という作品を見てなるほどと思いました。それから、ミランダ・ジュライが脚本・監督・主演している映画『君とボクの虹色の世界』も観てみました。いや~、面白かった。というか、面白い人だなぁと思いました。