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物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

詩の朗読会

本の紹介

昨夜は国立本店での詩の朗読会がありました。今までそういうものに参加したことがなかったので、朗読会がどういうものなのかまだわかっていないのですけれど、先日参加したビブリオバトルとは人種がちょっと違うかなぁと。

まず会場になっているお店が面白くて、こんなふうに個々を管理している方々の箱があり、それぞれ独特なセンスの本が並んでいます。

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主催者のかたの箱は主な詩集が入っています。その他、太宰治の本ばかりが並んでいる箱とか、各種哲学書と一緒に萩尾望都トーマの心臓』があったのにはびっくりしました。

(今編集している次号「ピッピのくつした」は漫画特集なんですが、『トーマの心臓』をどう扱うが問題になっているのですよね。)

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この場所を暗くして天井にプラネタリウムを映しながら、手元の明かりでそれぞれが朗読しました。参加者は若いかたから色々な年代(最近、人の年を見分ける自信がなくなっていますが)だったのではないかな。一番年長のかたは、作家井上靖さんの娘さん。詩を書かれているかただったのですね。二次会ではご一緒に飲むことができて感激でした。

個人的に秘かにロシアブームで、昨日はアルセーニイ・タルコフスキーの誕生日でしたので、私は「一九三九年六月二十五日」という詩を読みました。

そのとき読んだ詩ではないのですけれど、『雪が降る前に』(坂庭淳史 鳥影社 2007)の後ろに1977年70歳のときの短い詩が載せてありまして、ロシア人的だなぁと考えさせられました。

 燃え尽きた一本の蝋燭

僕は蝋燭、僕は宴で燃え尽きた。

朝になったら僕の蝋を集めてください、

するとあなたにそっと教えるでしょう、この頁が、

いかに泣くべきか、何を誇るべきか、

最後に残った楽しみの三分の一をいかに

みなに分け与え、安らかに死を迎え、

そしてたまさかの宿りのもと

言葉のごとく、死してのちいかに燃ゆるべきかを。

さてさて、今日はこれから読書会。そろそろでかけないといけません。最後にロシアの子ども向けの詩の本を紹介します。作者はウクライナ地方の生まれのグレゴリー・オステル。『悪い子のすすめ』(毛利公美訳 尾崎仁美絵 東宣出版 2013)

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「この本は言うことをきかないこどものための本です。」とあって、「顔や手が汚れても/洗うなんてばかみたい/何の役にも立ちゃしない」というナンセンスなことが書かれていくのですが、よく読むとなかなか深い。

びっくりしたのはですね、日本では小さな子ども向けの童謡がたくさんありますが、ロシアにはあまりないそうです。それで、なんと、ロシアのお母さんは詩を読んで聞かせるのだと。

解説によると、ロシアでは社会統制が激しくなった1930年代に著名な人たちの多くが「子供のための詩に活路を見出した」のだとか。この本のタイトルも直訳すると有害な助言。先日観た映画『ザ・トライブ』をちょっと思い出しました。

…と、話がずれたところで、そろそろでかけなければ。今日は読書会です。